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コマンドラインからアプリをインストールする「Windows Package Manager(winget)」は、2021年1月末にリリースしたバージョン0.2.10191でアンインストール機能を新たにサポート。また、Windows PowerShellを駆使してもバージョン番号などの理由で難しかったMicrosoft Storeのパッケージもサポートし、コマンドラインからインストールできるようになった。

まだプレビュー版ということもあって気が早いかもしれないが、本連載でも基本的な使い方をご紹介したい。

  • 次にGitHubにアクセスし、最新バージョンの「Microsoft.DesktopAppInstaller_8wekyb3d8bbwe.appxbundle」をクリック/タップ。ダウンロードを終えたら「ファイルを開く」をクリック/タップする

  • 図のような「アプリインストーラー」の更新をうながされたら、「更新」ボタンをクリック/タップ。後は画面の指示に従って進めれば、wingetのインストールが完了する

  • 「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windows PowerShell」をクリック/タップする

  • Windows PowerShellに「winget」と入力して「Enter」キーを押す。図のように実行できれば準備完了だ

パッケージ名を確認する

まずは操作に必要なパッケージ名を確認するため、「show」コマンドを使用する。アプリ名とアプリに割り当てられたID(パッケージ名)が現れるが、インストール&アンインストールで使用するのはIDだ。ただ、現在多くのパッケージがリポジトリーに登録されているため、検索結果を絞り込むコマンドレット「Select-String(grep)」を使うとよい。

  • 「winget show」と入力して「Enter」キーを押すと、操作可能なパッケージの一覧が表示される

  • 「winget show | grep {パッケージ名}」と入力して「Enter」キーを押すと、パッケージの検索結果を絞り込める

パッケージをインストールする

パッケージをインストールするには、「install」コマンドを使用する。先の操作でパッケージ名を確認し、「winget install {パッケージ名}」と実行すればよい。

  • 「winget install {パッケージ名}」と入力して「Enter」キーを押す。パッケージインストール時はUAC(ユーザーアカウント制御)の操作をうながされるので、昇格させるとよい

  • ここではテキストエディターの「vim」をインストールしたが、デスクトップに用意されたショートカットファイルはGUI版のgvimだった

パッケージをアンインストールする

アンインストール機能は現時点で試験的な機能に類するため、wingetの設定を管理するsettings.jsonの編集が必要だ。Visual Studio CodeなどJSONファイルの編集に対応するテキストエディターを事前に用意しておこう。

  • 「winget settings」と入力して「Enter」キーを押し、下記内容を追記してsettings.jsonを保存する



"experimentalFeatures": {
    "uninstall": true
}

  • 「winget features」と入力して「Enter」キーを押すと、アンインストール機能が有効になったことを確認できる

本バージョンのアンインストールは、先程用いたパッケージ名が使用できない。「winget uninstall」でインストール済みアプリを確認すると、バージョン番号を付与するタイプもあれば、Steamのように独自のIDを用いるタイプ、クラスIDで管理するタイプもある。事前にID(パッケージ名)を確認してからアンインストールを実行してほしい。

  • 「winget uninstall | grep {パッケージ名}」と入力して「Enter」キーを押すと正しいパッケージ名を確認できる。gvimの場合は「vim 8.2」だった

  • 後は「winget uninstall "{パッケージ名}"」と入力して「Enter」キーを押すと、アンインストーラーが起動し、GUIによる操作を求められる

現時点ではアプリのアンインストーラーを呼び出すようだが、インストールプログラムがGUI操作を省くサイレントアンインストール機能をサポートしている場合は、その限りではないだろう。

wingetのロードマップによると、次のバージョンでは、アプリのインストール状況をJSONファイルから取り込む、もしくは出力するインポート/エクスポート機能の実装が予定されている。同機能を使えば、新規PC導入時のアプリ管理を数ステップで終えることができるだろう。実装時は本連載で紹介したい。

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