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昨年(2020年)、デスクトップPCにスピーカーを増設した。これまでアナログ出力ポート&アナログ入力スピーカーを使っていたのだが、長年未使用だった光デジタル出力ポートを使おうという試みである。

いざ購入して設置してみると、既定のサウンドデバイスとして光デジタル出力を選択した時は、ステレオミキサーが動作しないことが判明した。オンライン発表会の録画・録音にステレオミキサーが欠かせないため、現在はアナログ&光デジタルの2系統を場面に合わせて切り替えている。

  • サウンド出力のデバイスは、通知領域の「音量」アイコンから切り替えられる

当然ながらお古のアナログ入力スピーカーと比べて、光デジタル構成サウンドデバイスの方が音質も聞き映えも良く、普段は光デジタル構成サウンドデバイスを選択している。だが、そのままオンライン発表会に参加してしまい、録音アプリとして用いている「Audacity」の録音メーターが動いていないことで、初めてサウンドデバイスの切り替えを失念していることに気付くことも。

このようなミスを避けるためには、「アプリの音量とデバイスの設定」を使ってほしい。特別な設定は不要で、オンライン会議アプリで使用する入出力サウンドデバイスを選択するだけだ。

  • タスクバーの検索ボックスに「アプリの音量」と入力し、検索結果の「サウンドミキサーのオプション」をクリック/タップする

たとえばZoomやMicrosoft Teamsはアナログ入出力を選択し、YouTubeなどを再生するWebブラウザーはデジタル出力を選択すればよい。「ゲームモード」の録画機能は一度実行すると、アプリリストに加わる「Windowsサービスのホストプロセス」の設定を変更すればよさそうだ。なお、「システム音量」の入出力は変更できず、「マスター音量」の設定に依存する。

  • 対象となるアプリのドロップダウンリストから、「出力(再生)」「入力(録音)」で使用するサウンドデバイスを選択する。アプリは起動後にリストへ現れる

これは以前からWindows 10が備える機能だが、安定しない部分が多い。たとえばMicrosoft Edgeの入出力デバイスを設定した状態で更新(再起動)すると、デジタル出力のはずがアナログ出力に戻ってしまう。筆者もベストな活用方法を見いだせていないので、いろいろと試行錯誤してほしい。