いよいよ本格的な花粉の飛散シーズンがやって来る。花粉症のつらい症状に苦しむ人にとっては、地獄のような季節の訪れだ。少しでも症状を抑えたいと願い、医療費やマスク、空気清浄機など花粉対策に費用をかけている人も多いことだろう。

ただ、花粉症の症状は人によって軽重があり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど症状の表れ方もまちまち。当然、対処法やその頻度も異なり、かかるコストも人によって違うはずだ。

それでは実際には、花粉症患者は対策にどの程度の費用を見込んでいるのだろうか。今回は、花粉症に悩むマイナビニュース会員343名にアンケートを実施し、2019年の花粉対策費用と、それを何に使う予定なのかを聞いた。具体的なアイテムについて語るコメントとともにご紹介しよう。

  • 花粉対策に充てる金額って、いくらくらい?

    花粉対策に充てる金額って、いくらくらい?

Q.2019年の花粉症シーズンには、花粉対策としてどれだけのお金をかける予定なのか教えてください

1位: 2,000円以上3,000円未満(19.8%)

2位: 1,000円未満(19.2%)

3位: 1,000円以上2,000円未満(18.4%)

4位: 3,000円以上4,000円未満(9.0%)

5位: 4,000円以上5,000円未満(8.7%)

■2,000円以上3,000円未満

・「市販薬とサプリメントに使いたいです」(41歳男性/教育/専門職関連)
・「医療機関受診料と処方薬購入費」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「マスク、鼻の周りの肌炎症のためのクリーム。塗り薬の補充」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「マスクと市販の目薬(花粉用)代ですね!」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「空気清浄機を1台買う予定」(29歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「鼻洗いをする器具が欲しい」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ナノレベルまで花粉を除去できるマスクを、大量に購入しようと思っています。帰宅後にうがいをするための薬を常備しておくことも考えています。目がかゆくなるため、点眼薬も常備しておかなければならないと思います。市販薬の錠剤も、念のために購入しておこうと思います。部屋に落ちた花粉対策に必要なので、花粉を吸い取るための性能の良いハンディクリーナーを通販で購入することを決めました」(51歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

■1,000円未満

・「昨年と同じ目薬を購入する」(68歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「マスク100枚」(46歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「使い捨てマスクを、いつもよりいいものにしようと思う」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ヨーグルト代」(37歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「目のかゆみがひどいときに目薬をさし、飲み薬を飲む」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■1,000円以上2,000円未満

・「マスクと花粉ブロック用クリームと内服薬」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「目薬と花粉対策用の柔軟剤を購入予定です!!」(41歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「市販薬を購入して、改善するか様子を見る」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「点鼻薬、目薬、バナナ、ヨーグルト」(55歳男性/その他/販売・サービス関連)
・「立体型マスクの大量ストック」(33歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■3,000円以上4,000円未満

・「手頃な市販薬を見つけたいので、それに使いたい」(26歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「市販の鼻炎薬を2箱使う」(37歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「空気清浄機を新調したほか、毎日立体式の鼻マスクを使おうと思います」(31歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「鼻がスースーする何かを買いたい」(40歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)

■4,000円以上5,000円未満

・「高給性能マスク」(56歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「使い捨てマスク90枚や病院で内服薬、目薬とティッシュペーパー20箱ぐらい」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「医者にかかる診療費と、処方薬1カ月分程度」(69歳男性/サービス/公共サービス関連)
・「マスク、ティッシュ、薬、食べ物をすべて総合したものだが、一番はティッシュ。この時期だけ、少し良いものを買うので」(49歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)

■総評

調査の結果、2019年の花粉症シーズンに対策としてかける予定のお金は、19.8%を集めた「2,000円以上3,000円未満」が最多となった。2位に「1,000円未満」(19.2%)、3位は「1,000円以上2,000円未満」(18.4%)と僅差で続き、トップ3で計57.4%。全体の6割近くが花粉対策の予算を3,000円未満と想定していることがわかった。

上位の3つでは、購入アイテムとして考えているのはマスクが多数派となった。2位「1,000円未満」では「マスク(だけ)」とする割合が高いが、3位「1,000円以上2,000円未満」では予算に若干の余裕があるせいか、マスクに加えて市販薬やティッシュ、サプリや飲料の購入を考えているという人が目立っている。1位の「2,000円以上3,000円未満」ではさらにここに、医療機関受診料が加わる傾向が見える。

全体的に花粉対策にはコストをかけない中にあって、安価な花粉対策として、やはりマスクは王道のようだ。ただ、これらの3,000円未満の低予算の中にも「空気清浄機」を購入したいという声が複数あり、ちゃんと計算は成り立っているのかどうか少し心配になる。もしかすると、中古品を安く購入する計画なのかもしれない。

安く済ませる傾向がある一方で、6位の「1万円以上2万円未満」は8.2%と、万単位の花粉対策費を見込む人も1割近くいる。こちらでは空気清浄機の購入とともに、医療費を多めに見積もる人が多い印象だ。

花粉症は季節が過ぎれば症状が治まっていくという前提があるせいか、多くの人は対策にはさほどコストをかけていないという実態がうかがえる。限られた予算の中で少しでも有効な対策に巡り合えることを祈りたい――。そんな感慨を抱かせる調査結果となった。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年1月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 343名(男性261名 女性82名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート