西武鉄道は、訪日外国人観光客受入れ体制の強化を目的に、翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz UCDisplay」の実証実験を西武新宿駅で7月10日から開始すると発表した。

  • 「VoiceBiz UCDisplay」イメージ

凸版印刷が開発した「VoiceBiz UCDisplay」は、話した言葉の翻訳結果を字幕として透明ディスプレイに表示。相手の顔と字幕を同時に見ながら、異なる言語同士で会話できるという。

情報通信研究機構が開発した翻訳精度の高い国産翻訳エンジンを活用し、英語、韓国語、中国語(簡体字)、フランス語など12言語に対応。人間が物体を明瞭にとらえられる「有効視野」内に顔と字幕が映る設計となっており、視線の動きを最小限に抑え、自然な会話ができるように配慮した。

  • 西武新宿駅での設置イメージ

昨年10月の「水際対策」緩和以降、訪日外国人旅行客が急増していることから、訪日外国人が多く利用する西武新宿駅で実証実験を行う。期間は7月10日から9月末までの予定。西武新宿駅の特急券売場横で7~20時に実施し、今秋の本格導入をめざす。