JR西日本は20日、「WEST EXPRESS 銀河」が「2021年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン・ベスト100」および特別賞の「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」を受賞したと発表した。

  • 「WEST EXPRESS 銀河」は12月まで紀南コース(京都~新宮間)を運行。来年1~3月は山陽方面(大阪~下関間)へ運行予定

「WEST EXPRESS 銀河」は、乗車した人が自由に利用してもらえる、ややノスタルジックな鉄道旅行の魅力も兼ね備えた列車として、「多様性」「くつろぎ」「カジュアル」をテーマに長距離列車として開発、導入した列車。今回の受賞は、そうしたテーマ設定と、長時間の旅行でも飽きさせない回遊性を持った車両のデザインに加え、あえて停車時間を設け、地域との連携によるおもてなしを提供するなど、地域活性化の取組みも高く評価されたという。

列車名に採用された「銀河」は、広い宇宙に存在するさまざまな星の集まりを指し、この列車を運転する西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車との意味が込められている。車体カラーの瑠璃紺(るりこん)色は、西日本が誇る美しい海や空を表現し、側面の長いラインは長距離の旅をイメージさせるとともに、誰もが持つ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現した。

  • 「WEST EXPRESS 銀河」の車内(2020年12月の試乗会にて撮影)

運行区間は期間ごとに変更されており、これまでに京都~出雲市間(山陰コース)や大阪~下関間(山陽コース)を運行。現在は京都~新宮間(紀南コース)で運行されている。