JR東日本は22日、新幹線車内でのリモートワークのニーズ対応のため、東北新幹線の一部列車にて、新幹線オフィスの実証実験を2021年2月に実施すると発表した。

  • 新しい働き方のイメージ(提供 : JR東日本)。実際の車両とは異なる

今回の実証実験では、昨今のリモートワークの広がりから加速度的に普及したウェブ会議を新幹線の座席でも実施可能な車両を設定し、利用動向をはじめ、新幹線車内におけるリモートワークの課題や要望を調査する。実証実験によって得られた結果から、移動中の車内においても快適に仕事ができる新幹線オフィスの検討を進め、新たな働き方の実現をめざすという。

通常、新幹線の座席では携帯電話等による通話を控えるよう案内しているが、実証実験を行う列車については、「リモートワーク推奨車両」として、ウェブ会議にも対応できる通話が可能な車両を1両設定する。

  • リモートワーク推奨車両例(提供 : JR東日本)。なお、画像はイメージのため、列車により対象号車・座席数など異なる。仕事に集中できるように、B・D席は使用不可とする

新幹線オフィス対象列車の乗車に必要な乗車券と新幹線特急券を持っている乗客が「リモートワーク推奨車両」を利用でき、利用にあたって追加料金は発生しない。ただし、「リモートワーク推奨車両」に座席指定がないため、満席の場合は利用できない。利用の際にアンケートへの協力を要請し、協力するとJR東日本の運営するシェアオフィス「STATION BOOTH」の無料利用チケットがプレゼントされる。

対象列車は、2月1~12日の場合、上り「はやぶさ108号」「やまびこ136号」「はやぶさ36号」「はやぶさ110号」、下り「はやぶさ103号」「はやぶさ17号」「やまびこ63号」「やまびこ141号」。2月15~26日の場合、上り「やまびこ128号」「やまびこ136号」「やまびこ144号」「はやぶさ38号」「やまびこ156号」、下り「やまびこ127号」「やまびこ135号」「はやぶさ21号」「やまびこ213号」「やまびこ149号」とされている。