JR北海道は15日、昨年から製作を進めていた、観光列車に活用できる特急車両キハ261系5000番台の第1編成「はまなす編成」が完成したと発表した。「はまなす編成」は10月頃の使用開始を予定している。

  • キハ261系5000番台「はまなす編成」

キハ261系5000番台「はまなす編成」は、観光列車、イベント列車、繁忙期の臨時列車や定期列車の代替輸送用として運行可能な多目的車両で、「クリスタルエクスプレス」「ノースレインボーエクスプレス」の後継車両となる。

特急「北斗」「とかち」で使用している特急形気動車キハ261系1000番台をベースに、インテリア・エクステリアのデザインや一部設備を変更。編成ごとに北海道を代表する花をイメージしたカラーを採用し、このほど第1編成の「はまなす編成」が完成。2021年4月頃、第2編成の「ラベンダー編成」も使用開始する予定となっている。

  • 「はまなす編成」の普通車(2~5号車)

  • 「はまなす編成」1号車のフリースペース

  • 1号車の多目的室兼個室

  • 1号車の販売カウンター

「はまなす編成」「ラベンダー編成」ともに5両編成で、1号車はイベントなどで料理を提供できるフリースペースを設置。グループでも個人でも利用できる。多目的室と2名で利用できる掘りごたつ式の個室も用意され、地域の特産品などを販売するカウンターも設けられる。2~5号車は普通車で、座席を向かい合わせてもテーブルが利用できる車両となっている。