京王電鉄は29日、京王線・井の頭線で大みそかの終夜運転を実施すると発表した。京王線では終夜運転で初となる、新宿発高尾山口行の有料座席指定列車京王ライナー「迎光号」を2本運転。前後にヘッドマークも掲出する。

  • 「京王ライナー」に使用される京王電鉄5000系

京王線・井の頭線ともに12月30日から1月3日まで土曜・休日ダイヤで運転。12月31日深夜から1月1日早朝にかけての終夜運転では、競馬場線・動物園線を除く京王線にておおむね40分間隔、井の頭線にておおむね20~30分間隔で各駅停車が運転される。

有料座席指定列車京王ライナー「迎光号」は新宿駅0時50分発・高尾山口駅1時37分着、新宿駅2時40分発・高尾山口駅3時25分着の2本を設定。新宿駅を発車した後、最初の停車駅は府中駅で、その後は現行の特急停車駅である分倍河原駅、聖蹟桜ヶ丘駅、高幡不動駅、北野駅、めじろ台駅、高尾駅、高尾山口駅に停車する。

座席は全席指定制のクロスシートで、座席指定券の料金は一律400円。府中駅以降の停車駅では座席指定料金不要で乗車できる。座席指定券は「京王チケットレスサービス」や京王線新宿駅改札外・改札内の専用券売機で購入可能。事前に座席指定券を購入せず乗車した場合、座席指定料金に300円を加算した金額を車内検札時に精算する必要がある。

京王線では「迎光号」以外にも、新宿発高尾山口行の急行5本(新宿駅1時20分発・2時0分発・3時0分発・3時20分発・3時40分発。新宿~高尾山口間の所要時間52~55分)、都営新宿線本八幡駅から直通する高尾山口行の急行1本(本八幡駅1時58分発・新線新宿駅2時40分発・高尾山口駅3時34分着。都営新宿線内は各駅に停車)を運転。高尾山周辺道路の混雑が見込まれることから、京王電鉄は公共交通機関の利用を呼びかけている。高尾山頂が著しく混雑した場合など、事故防止のために入山規制が実施されることがある。

なお、京王バス東も大みそか深夜に初詣臨時バスを運行。23時頃から2時30分頃にかけて調布駅北口~深大寺間・つつじヶ丘駅北口~深大寺間で運行予定となっている。