JR九州は26日、九州新幹線における車内の安全確保の取組みとして、防犯カメラ増設等に加え、「防護装備の車内への搭載」「医療用具の充実」などを実施すると発表した。

  • JR九州が九州新幹線における車内の安全確保の取組みについて発表

防護装備では、乗務員が使うための「防護盾」「耐刃(たいじん)ベスト」「耐刃手袋」、警備員が使うための「防護盾(小)」「刺又(さすまた)」を車内に搭載。さらに、全乗務員が催涙効果のある「防犯スプレー」を携行する。

医療用具では、負傷した乗客の手当てを速やかに行えるように、車内に配備する救急用品や協力医師支援用具の搭載数量と種類を増やす。救急用品では、現行配備の「絆創膏」「サージカルテープ」「ガーゼ」「ゴム手袋」の搭載数を各列車1組から2組に増やし、「止血パッド」「油紙」「消毒液」「三角巾」「包帯」「はさみ・ピンセット・毛抜き」を新たに増備する。協力医師支援用具では、現行配備の「パルスオキシメータ」「汎用聴診器」「手動血圧計」「ペンライト」の搭載数を各列車1組から2組に増加する。

防護装備・医療用具ともに準備ができ次第、順次配備となる。新幹線全駅および在来線主要駅においても、車内の搭載品に準じた装備品を配備するという。