シースタイルは3月13日、「売りたい市区町村ランキング 2018」を発表した。同調査は、同社が運営する「スマイスター」の不動産売却に査定依頼のあった不動産の行政区をもとに集計したもの。

売りたい街、1位「世田谷区」

査定依頼件数が多かった行政区のランキングをみると、東京都「世田谷区」が2年連続で1位を獲得。同区は2017年1月から12月まで毎月トップ10内に入ったほか、5年間で空き家が約3.5倍に増加するなど空き家率も高いという。

以下、2位「練馬区」(前年3位)、3位「大田区」(同2位)、4位「鹿児島市」(同5位)、5位「足立区」(同4位)、6位「大分市」(同9位)がランクイン。東京勢が上位を占める中、鹿児島市と大分市のランクアップが目立った。

  • 「売りたい市区町村ランキング 2018(TOP30)」スマイスター調べ

トップ30をみると、14位に「宇都宮市」(同50位)、17位に「中野区」(同52位)、24位に「旭川市」(同75位)が急上昇。このうち旭川市については「隣接するベッドタウンの東神楽町(10.1%増)と東川町(3.3%増)の人口増加による転出も1つの原因ではないか」と推測している。

100位以内に入った街を都道府県別にみた場合、東京都が23市区と最も多く、2位の福岡県(10市区)と倍以上の差が開いた。次いで、神奈川県と大阪府が同数の8市区、兵庫県が7市区、埼玉県と愛知県が同数の6市区、北海道と千葉県が同数の4市区と続いた。スマイスターは「全体的に人口や供給戸数が多い街であることが分かり、需要と供給のバランスも顕著だった」と分析している。

  • 31位~100位

前年との比較では、圏外からトップ100にランクインした街は「目黒区」(41位)、「所沢市」(43位)など16市区。一方、トップ100圏外にランクダウンした街は「奈良市」(前年38位)、「函館市」(同45位)など17市区だった。