JR西日本は14日、和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」とコラボした特急「くろしお」のラッピング列車「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」の運行を発表した。特急「くろしお」に使用される287系の車両前頭部をパンダフェイスとするなどラッピングを施し、8月5日から運行開始される。

特急「くろしお」のラッピング列車「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」外観イメージ(画像はすべてJR西日本和歌山支社提供)

今年で発足30周年を迎えたJR西日本と、来年で開園40周年を迎える「アドベンチャーワールド」のコラボで運行されるラッピング列車のコンセプトは「旅に"ときめき"を」。287系1編成(6両編成)を使用し、先頭車(1・6号車)はパンダフェイスのデザインで、車体側面にジャイアントパンダをラッピング。車内も一部車両を除き、パンダにちなんだオリジナルデザインの座席ヘッドカバーを採用している。

中間車は車両ごとに異なる帯色を採用し、車体側面には「マリンワールド」(4号車)・「サファリワールド」(5号車)などをテーマに、パークで躍動する動物たちのさまざまなシーンをラッピング。車内扉にも同様のラッピングを施した。「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」は「見る人、乗る人すべてが旅することに"ときめき"を感じ、スマイルが広がるラッピング列車」として運行されるという。

ラッピング列車の運行初日、8月5日は天王寺駅1番線ホームにて出発式を行い、同駅8時49分発の特急「くろしお95号」(臨時列車)から運行開始。阪和線・紀勢本線(きのくに線)を走行し、白浜駅に11時8分に到着する。白浜駅コンコースでは、遠近法を利用して動物たちが間近にいるような写真を撮影できる「トリック写真パネル」が設置され、列車到着に合わせて出迎え(フラダンスやレイのプレゼントなど)も行われる。

ラッピング列車の車体前面がパンダフェイスに。車内のオリジナル座席ヘッドカバーもパンダにちなんだデザイン

8月6日以降、ラッピング列車は通常の特急「くろしお」(定期列車)として、京都~新宮間の区間内で運用される予定。臨時列車としての運行も計画されている。

なお、ラッピング列車の運行に関して、時刻は日によって異なり、運行されない日もあるほか、運行が確定するのも直前となることから「日々の運行計画をお伝えすることは致しかねます」とのこと。車内のオリジナル座席ヘッドカバーも、運行計画の変更により通常のヘッドカバーで運行される場合がある。ラッピング列車は1編成(6両編成)のみのため、9両編成での運行時、増結分の3両は非ラッピング車となる。

「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」車体側面のデザインイメージ