ウォークマン ZX2にはハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンが付属しないので、今回はソニーのヘッドホン「MDR-Z7」とカナル型イヤホン(ソニーは密閉型インナーイヤーレシーバーと呼んでいる)の「XBA-Z5」で聴いてみた。どちらも、現在のソニーのラインアップのなかではトップレベルの製品だ。また、ポータブルアンプの上位モデル「PHA-3」も試してみた。

メイドインジャパンと明記されていたMDR-Z7

持ち運びやすいようにケースも付属するXBA-Z5

ヘッドホン「MDR-Z7」をまず試してみたが、その空間表現力の高さ、楽器の音の独立性、繊細な表現に驚く。ハイレゾ音源のポテンシャルが十分に生かされている音だ。以前、ZX2とZX1を比較試聴してZX2がZX1から大きく進化しているのを感じたが、それが再確認できた。

イヤホン「XBA-Z5」も予想以上にいい感じだ。空間表現がMDR-Z7ほどには広々としていないと明確に感じるが、だいたいイヤホンはそういう傾向がある。それ以外の面ではハイレゾ音源を十分に生かす高い表現力を持っていると感じた。

スペックをみると、両者の再生周波数帯域の広さが明確に異なっている。ちなみに、MDR-Z7は4Hz-100,000Hz、Z5は3Hz-40,000Hz。人間の可聴域を超える周波数が実際に聞こえたわけではないが、今回試聴した印象はある程度、ほかの人も共感してくれそうだ。

また、装着感においてもXBA-Z5はドライバー部分が比較的大きく重いので、個人的には耳に負担がかかる気がする。そんなわけで、2つを比較すると個人的にはMDR-Z7が圧倒的にトータルで優れていると思った。人によっては携帯性の問題もあるので、持ち運びやすさを重視すれば、XBA-Z5がベターなのは言うまでもないだろう。ちなみに価格はMDR-Z7が55,000円前後で、XBA-Z5が65,000円前後(ともに税別)。オレならMDR-Z7を選択しそうだ。

ウォークマン ZX2 + MDR-Z7の組み合わせは、「これだ!」という音だ

いい感じ過ぎて、踊り始めちゃうオレ

マイナビベアにも似合うMDR-Z7