株式会社日本能率協会コンサルティング 茂木 龍哉氏

プロセス製造業において、常に頭を悩ませる「在庫」問題。最終製品の用途や消費量などがわかりにくく、需要変動や仕様変更への対応が難しいため、結果として滞留在庫や過剰在庫などのロスが多々発生する。この問題を解決するためには、SCM(サプライチェーンマネジメント)視点による改革が必要不可欠である。本記事では、2015年5月19日に開催された「化学・素材・食品製造業向けセミナー」での講演「プロセス製造業におけるSCM視点での在庫削減・適正化事例のご紹介」(主催 : NECネクサソリューションズ)の内容をもとに、日本能率協会コンサルティング 茂木 龍哉氏が明かした、在庫削減と適正化に有効な改革術について解説する。

在庫削減にはSCM改革が必要不可欠! ある企業が実行した結果...

サプライチェーンは30年ほど前に米国で使われ始めた言葉である。プロセス製造業においては、主に食品とアパレル業界で使われてきた。その理由を茂木氏は「食品業界は消費期限があるため、過剰製造を行うと廃棄になってしまう。一方、アパレル業界は商慣習的に、1年分をまとめて作るため、売れ残りの悩みがあるからだ」と分析する。なので、在庫を減らすためには、ユーザーが望んでいることを把握し、調達、生産、物流、流通、販売という流れをしっかりと繋いで共有することが必要だ。

理想的な需要と供給の連鎖

たとえば、化学品製造企業A社では、2か所の工場で1,000品目を製造していた。製品在庫の平均在庫量は1か月弱で運用できていたが、そのほとんどが自転車操業で受注対応をしており、生産効率の低下や計画担当者の負荷が増加するなどの問題を抱えていた。その一方で在庫回転率が悪く長期滞留在庫や死蔵在庫も発生していた。 この問題を解決するために"SCM改革"を実行し、なんとA社では計画変更が半減、在庫20%減、業務生産性30%向上を実現した。

在庫削減には5つの手順が必要不可欠だ。この手順を踏むことで、無駄な在庫を削減することができる。そのプロセス製造業の在庫削減に有効な手順とは何なのか? 続きはホワイトペーパーでご確認ください。

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プロセス製造業の特徴と問題点


現在のプロセス製造業が抱える主な問題点として、以下の5つが挙げられる。

・原価に占める設備コスト比率が高く、操業度管理が第一優先となりがち
・最終仕様・用途が見えにくい
・品種の切り替えに時間がかかるため、まとめ生産となりがち
・設備能力のフレキシビリティーが低い
・中間品・仕掛品の見える化が進んでいない

いずれも耳の痛いものばかりだ。では、どうすればこれらを解決できるのか?解決法は、本稿にて無償で配布中のNECネクサソリューションズによる『化学業・素材製造業・食品製造業向け プロセス製造業の在庫削減に有効~SCM(サプライチェーンマネジメント)視点の改革術~』と題した、PDF形式のホワイトペーパーでご確認いただきたい。

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