労働人口が減り労働時間も削減しなければならない状況のなか、生産性を向上させることが、多くの企業に共通した経営課題となっている。生産性というのは従業員のパフォーマンスに大きく依存するもので、”この会社で働きたい” という従業員のエンゲージメントなしに、企業は生産性向上を見込むことができない。
しかし、SmartHRがマイナビニュース会員を対象に実施したアンケート調査(右図)をみると、エンゲージメント向上に向けた取り組みは、うまく進んでいない企業の方が多いのが実状だ。企業はどうすれば、エンゲージメント向上を実現することができるのか。
2021年9月28日に開催されたマイナビ主催のWebセミナー「社内外の環境変化に対応できる労務管理へ ~従業員のエンゲージメント向上の土台を作る~」では、延べ4つの講演から、いま述べた課題への示唆が与えられた。本稿では同ウェビナーのなかから、SmartHR 人事労務 研究所 所長 副島 智子 氏による講演の模様をまとめたホワイトペーパーより、一部を抜粋してお届けしたい。
講演レポート
従業員満足度向上の秘訣は人事データ整備にあり
~ニューノーマル時代の変化に対応できる、しなやかな人事労務体制づくりのヒント~
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「従業員エンゲージメント向上」を阻害する、人事データの “三大疾病”
上の調査結果をみると、エンゲージメント向上の取り組みは、半数以上の企業にとっては「意欲はあるが取り組めていない」「取り組んでいるが満足な成果が出ない」という状況にある。この理由として大きいのは、担当者にのしかかる工数負担だ。右図は同調査で「取り組みで困っている点」を問うたもの。これをみると、「人手が足りない」「データ集計・加工・分析に時間がかかる」という工数関連の理由が過半数を占めているのがわかる。
副島氏は講演のなかでこれらの調査結果を示し、「従業員エンゲージメントの向上」にあたっては、まずこれを推進する人事担当者の工数負荷を削減する必要があると強調。そのために、人事データの “三大疾病” にまつわる課題を解決しなくてはならないと述べた。
人事データ三大疾病
「ばらばら病」「ぐちゃぐちゃ病」「まちまち病」という3つの課題を指す。ばらばら病は業務や部署ごとにデータが分散していること。で、ぐちゃぐちゃ病は入力ミスや記載方法の不一致で情報整理に時間がかかる状態。まちまち病は評価方法を途中で変えるなどしてデータの連続性が保てない状態を意味する。
例えば新入社員に入社連絡表を提出してもらい、それを人事担当者がExcelに転記しているとしよう。こうしたケースではバックアップと最新データが混在してしまうため、どれが最新であるかわからなくなる(すなわち「ぐちゃぐちゃ病」になってしまう)。
同氏は、今述べたような例を挙げながら三大疾病の発生原因は身近なところにあると言及し、その原因について次のように説明した。
「なぜこのような状態になっているのかといえば、これまで、給与計算や勤怠管理のソリューションは存在していたものの、人事データ管理に関するソリューションがなかったからです。そこで私たちが作ったのが『SmartHR』です。」
* * *
講演ではこの後、SmartHRを活用して三大疫病を解消する方法が語られた。下記リンクからダウンロードできる資料では、同講演のレポートを全文でご覧になることができる。スピーカーである副島氏は、SmartHRにおいて人事・労務のベストプラクティスを研究する「人事労務 研究所」の所長を務める人物だ。同氏の持つノウハウが語られた講演は、多くの企業にとって、従業員エンゲージメントを高めるための一助になるだろう。
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