近年、急速に重要書類・写真・映像データなどが電子化・デジタル化され、業務フローも電子化前提に組み込まれるなど変化している。しかし、それは同時にこうしたデータを保持するサーバやクラスタ自体が「止まってはいけない」状態になる事であり、今や中小企業でも「止められないシステム」を持たざるを得ないという状態になっているのが現状だ。

しかし、「止めないシステム=高可用性・冗長性のあるシステム」は当然ながらコストがかかる。そこで登場したのが、「オープンソースソフトウェア(OSS)」を使用するという選択肢だ。その中でも、「DRBD」「Pacemaker」「Corosync」というOSSが使われてきた。この3つのOSSを組み合わせて作られた高可用性システムを「Linux-HAクラスタスタック(Linux-HA)」と呼んでいる。

Linux-HAとは何か?

「Pacemaker」と「Corosync」の事業継続の仕組み

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では、具体的に「Linux-HAクラスタスタック」とはどんなものか。

まず「DRBD」だが、簡単に言うと「ネットワーク越しでミラーリング(RAID1)を超高速で行う事が出来るOSS」だ。1999年にオーストリアにあるLINBIT HA-Solutions GmbHのCEO・Philipp Reisner氏が開発し、2010年からLinux各ディストリビューションのカーネルに採用され、組込まれている。「アクティブ-スタンバイ」方式で、2台のサーバに同じデータを超高速で書き込んで複製されている。この複製の大きな特徴は、「ブロック単位」での複製なので、超高速だけでなく、ファイル属性に関わらず複製が可能なことだ。このため、映像データや音楽データも超高速での複製が可能となる。またカーネルに組込まれたOSSなので、安定性や信頼性も高い。

しかし、「DRBD」だけでは、障害等が発生した場合に自動的にアクティブ・スタンバイの切替えはできない。そこで登場するのが「Pacemaker」と「Corosync」である。

「Pacemaker」は各種リソースの管理・状態のモニタリングを行い、異常等が発生した場合に、状況に応じてリソースを自動で再配置を行うOSSだ。一方「Corosync」は一言で言えばクラスタを構成しているメンバの「生死監視」をするOSSだ。

「Linux-HAクラスタスタック」は「DRBD」で常にアクティブ機、スタンバイ機で同期を取っている状態で、「Corosync」で常時状況監視を遂行し、異常発生時に「Pacemaker」に伝達し、「Pacemaker」が状況を再計算した上で、必要に応じて、アクティブ・スタンバイを自動で切替え、リソースの再配置を行い、アクティブに昇格した旧スタンバイ機でユーザーからのアクセスをできるようにする業務を「止めない」システムである。

サードウェアが提供する「LINBITクラスタスタック・サポート」とは?

この「Linux-HAクラスタスタック」を構成する「DRBD」「Pacemaker」「Corosync」は共にOSSかつ「フリー」ソフトウェアである。つまり技術があれば無料で使用し、構築することができるのだ。しかし、企業はそれでも使用をためらう事が多い。それは「セキュリティ」と「サポート」の担保がフリーソフトウェアではできないからだ。

フリーソフトウェアの場合は、コミュニティ有志のボランティアで運営していることが殆どだ。その為、深刻なセキュリティホールやバグフィックスが発生した場合でも、早急な対応は困難な場合が多い。また、未知のエラーや動作が出て緊急性を要するサポートが欲しい場合でも、至急の対応を求める事は極めて難しい。

そこで、この大きな2つの懸念点を担保したものが、株式会社サードウェアが提供する「LINBITクラスタスタック・サポート」である。DRBD開発元であるLINBIT社の日本総代理店という強みを生かして、「Linux-HAクラスタスタック」を構成している「DRBD」「Pacemaker」「Corosync」に対して「セキュリティ」と「サポート」を提供している。具体的には修正パッチプログラム等の提供およびサードウェアによるソースコードレベルのサポート・サービスだ。これによって、元々信頼性の高く、かつオープンソースソフトウェアで構成される「Linux-HAクラスタスタック」に商用レベルのサポート・サービスが付与されることが可能であり、事実日本を代表する数多くの大手企業を中心にミッションクリティカルなクラスタに適用されているのだ。

ディザスタリカバリとマルチクラウド

実はサードウェアが提供している「LINBITクラスタスタック・サポート」を加入しているユーザーだけが使用できる大きな特徴がある。それは「ディザスタリカバリ(DR)」サイトの構築・運用とマルチクラウド等異なる環境下同士でのリアルタイムレプリケーションが可能であるということである。これらは、「LINBITクラスタスタック・サポート」のオプションとして提供される通信アクセラレーターの「DRBD Proxy」によって実現可能である。

DRBDを使ったDRサイトとは、異なる2拠点間をDRBDで同期を取るイメージである。ただ、今までの遠隔地同士のリアルタイムレプリケーションでは、高速専用回線を使用しなければ、遅延や輻輳の発生によりリアルタイムの同期を取る事が困難である。また、場合により高価なストレージ製品等周辺機器が必要になったり、それによるベンダーロックインも発生することが多く、結果多額の費用が掛かる場合が多い。

その点「DRBD」+「DRBD Proxy」は共にソフトウェアのみで使用ができ、通常のVPNやWAN回線でも安定した速度を保ったままリアルタイムレプリケーションが可能である。つまり、高価な周辺機器や高速専用回線は原則不要であり、それによるベンダーロックインもないため、コストを大幅にカットできるDRサイトが構築可能である。

もう一つの大きな特徴は「マルチクラウド対応可能」である。「DRBD」も「DRBD Proxy」もソフトウェアのため、仮想環境やクラウドにも当然に適用できる。しかも「マルチクラウド」対応なので、異なるクラウド間はもちろんのこと、パブリッククラウドとプライベートクラウド間、クラウドとオンプレミス間等異環境間同士のリアルタイムレプリケーションが可能である。そのため、本来の「災害対策」ではなく、異環境間の「普段使い」での使用案件要求も非常に多くなっており、「DRBD」+「DRBDProxy」を使用することにより、当初予算を大幅にカットさせて遠隔地や異環境間リアルタイムレプリケーションを実現させた構築実例も存在している。


本稿で提供するPDFには、サードウェアが提供する「LINBIT クラスタスタック・サポート」について、より詳細な情報が掲載されている。「セキュリティ」と「サポート」の内容はもちろん、導入事例や同社のプロフィールなども紹介。事業継続に課題を抱える企業の情シス担当、経営層の方には、ぜひダウンロードしてご一読いただきたい。

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≪目次≫

  • Linux-HAとは何か?
  • LINBITクラスタスタック・サポートとは?
  • DRBDのディザスタリカバリとは?
  • 株式会社サードウェアとは?

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