今回は、アドオンをSharePointサイトにアプリとして実装する手順を紹介します。

■Microsoft 365の安否確認

連載70回より、ネクストセットのMicrosoft 365アドオン「安否確認」を取り上げています。前回(連載71回)はアドオンをSharePointのアプリとしてカタログ登録する手順までご紹介しました。安否確認アドオンは単独で動作することはできず、あくまでSharePointのアプリとしてサイトに組み込むことで動作します。 今回は、アドオンをSharePointサイトにアプリとして実装する手順を紹介します。

■安否確認とSharePointサイト

まず、Microsoft 365テナント管理者ユーザーがMicrosoft 365にサインインしてください。前回の手続きで、「安否確認」グループサイトが作成されています。

(1)アプリメニューボタンをクリック
(2)「SharePoint」をクリック

  • SharePoint操作画面

(3)「安否確認グループ」サイトをクリックして開く
(4)もし「安否確認グループ」が見つからないときは、検索ボックスに「安否確認」を入力して検索

  • SharePoint操作画面

※「安否確認グループ」は、管理者だけがアクセスできます。

(5)安否確認サイトの初期ページ。まだ安否確認アプリは登録されていない

  • SharePoint操作画面

■安否確認アプリを安否確認グループサイトで使用できるように許可する

安否確認アプリを使用するために、安否確認アプリがこのサイト(安否確認グループサイト)にアクセスできるように、安否確認アプリにフルコントロールのアクセス許可を設定します。

(1)「サイトコンテンツ」をクリック
(2)「+新規」ボタンをクリック
(3)「アプリ」メニューをクリック

  • SharePoint操作画面

(4)「安否確認」アプリが4つ登録されているので(前回記事参照)、その1つをクリック

  • SharePoint操作画面

(5)「信頼する」をクリックし、このアプリのアクセス許可を承認する

  • SharePoint操作画面

同様に、残りの3つの安否確認アプリについても、アクセス許可を設定します

(6)4つの安否確認アプリが、安否確認サイトの使用可能なコンテンツとして表示されている

  • SharePoint操作画面

■安否確認アプリをSharePointサイトのページに貼り付ける

SharePointのページを編集モードにして、安否確認アプリをコンテンツとしてページに貼り付けます。安否確認アプリは、SharePointサイトのページに貼り付けることで使用できるようになります。

(1)「ホーム」をクリックして、安否確認サイトのトップページを表示する
(2)「編集」をクリックして、ページの編集モードに移行する

  • SharePoint操作画面

(3)アプリを張り付けるための新しいセクションを追加するために「+」をクリック
(4)「1段組み」をクリック

  • SharePoint操作画面

(5)追加したセクション内のコンテンツの追加「+」ボタンをクリック

  • SharePoint操作画面

(6)検索テキストボックスに「安否」と入力して、アプリを検索
(7)「安否確認-管理者画面」アプリをクリックして、セクションに貼り付ける

  • SharePoint操作画面

※「安否確認-グループ管理者」アプリは貼り付けられません

(8)「安否確認-管理者画面」をコンテンツとして貼り付けたセクション

  • SharePoint操作画面

(9)ページを下にスクロールして、「安否確認-管理者画面」を貼り付けたセクションの下端まで移動
(10)コンテンツの追加「+」ボタンをクリック
(11)アプリの検索キーワードを入力
(12)「安否確認-配信ログ」アプリをクリックして貼り付け

  • SharePoint操作画面

同様にして「安否確認-ユーザー情報登録画面」もセクションに貼り付けます。
3つのアプリすべてをセクションに貼り付けたら、ページの編集を終了します。

(13)「再発行」をクリックし、Webページの編集を完了する

  • SharePoint操作画面

(14)安否確認アプリを貼り付けた「安否確認サイト」のページ

  • SharePoint操作画面

なお、安否確認アプリはSharePointサイトのアドオンとして稼働するため、SharePointサイトをカスタマイズするには、SharePointサイトの管理・活用法を習得しなければなりません。SharePointサイトに詳しくない方は、当記事の手順に従って、単純にアプリをページに貼り付けてください。

以上で、安否確認を使用する準備が整いました。次回は、実際に安否確認にユーザーデータを登録します。

コラム「Skype for Business」

Microsoft Teamsに関連して、Skype for Businessにも触れておきます。

Microsoft 365(旧Office 365、旧BPOS)のチャット・ビデオ通話ツールとしては、もともと、Microsoft Lyncがありました。マイクロソフトがSkypeを買収したことにより、Microsoft LyncはMicrosoft Skype for Businessと名称を変えて現在にいたっています。現在ではまだSkype for Businessも使用できますが、Skype for Businessのほとんどの機能を内包し、さらに高度なコミュニケーション環境を提供するMicrosoft Teamsの登場により、Skype for Businessは2021年7月31日をもってサービスを終了します。

Skype for Businessをご利用の場合は、それまでにMicrosoft Teamsに移行する必要があります。

参考:「Teamsへのアップグレード」はこちら

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