最近は、業務用のPCとしてはコンパクトで置き場所に困らないノートPCを導入する企業が多い。しかし20型以上の大型液晶ディスプレイが利用でき、ゆったりとして使いやすいキーボードやマウスを利用できるデスクトップPCの利便性は高い。
またクリエイティブに関する作業など、PCの性能に対する要求が高い業務の場合、ノートPCではその要求に応えられないこともある。そうした背景もあり、デスクトップPCが必要とされる場面は意外と多いのだ。
そこで今回は、デル・テクノロジーズの法人向けPC「OptiPlex」シリーズがラインアップする、さまざまなサイズのデスクトップPCの特徴を紹介し、どのような用途やユーザーに向いているかを解説していこう。
豊富なBTOメニューで強力なPCを購入できる「ミニタワー」
OptiPlexシリーズのデスクトップPCのうち、液晶ディスプレイと本体が分かれているモデルは、大きく3つのサイズで分類できる。筐体サイズが大きい順に整理すると、「ミニタワー」「スモールシャーシ」「マイクロ」の3タイプだ。この分類に当てはまらないモデルも存在するが、それはあとで解説していこう。
ミニタワーは、その名の通りタワー型の大きめな筐体を採用するデスクトップPCだ。最新モデルで言うと第10世代 インテル® Core™ i5-10500を搭載した「OptiPlex 7080 ミニタワー」シリーズがその代表例である。幅は16.9cm、奥行きは30.1cm、高さは36.7cmと、縦型の長方体をイメージするとわかりやすいだろう。上述の3タイプの中ではサイズは大きい。
最大の特徴は「BTOメニューの自由度の高さ」である。ミニタワーでは、ほかのタイプと比べるとBTOメニューが豊富に用意されている。性能の高い第10世代 インテル® Core™ i7-10700やグラフィックスボードを選択して強力なPCを購入したいのであれば、このミニタワーを選びたい。
高性能なCPUやグラフィックスボードは発熱が大きいため、冷却装置も大型だ。そうした大型の機器を組み込み、安定して動作させるには、ミニタワーのような大型の筐体が必要になる。またそうした大型の筐体は、HDDやSSDなどのストレージも数多く搭載できるため、大容量ファイルを多く保存して管理したいPCにも向いている。
こうしたことを考えると、ミニタワーのデスクトップPCに向いているのは、4K解像度の動画編集作業やポスターサイズの超高解像度画像処理といった非常に負荷の高い作業を行うクリエイティブ業務である。
ただしサイズが大きいので、導入前には設置場所を検討しておく必要がある。作業性や表示能力を高めるために24~27型の大型液晶ディスプレイと組み合わせることを考えると、デスクの上に置いて使うのは無理がある。床に置いたり、専用のPCスタンドを使ったりするほうがいいだろう。
スリムで場所を取らない「スモールシャーシ」
「スモールシャーシ」とは、液晶ディスプレイの横に置いて利用することが多い、スリムタイプの筐体を採用するデスクトップPCである。最新モデルで言うと第10世代 インテル® Core™ i3-10100を搭載した「OptiPlex 3080 スモールシャーシ」シリーズがそれにあたる。
縦置き状態では幅は9.3cm、奥行きは29cm、高さは29.3cmと、ミニタワーと比べると薄型で高さは低い。前述の3タイプで比べると、サイズ的には中間に位置する。A4版のノートPCが広く普及するまでは、オフィス内で最もよく利用されてきたPCであり、現在もまだ多くのスモールシャーシタイプのPCが利用されている。
ミニタワーよりもサイズが小さいこともあり、拡張性という部分では一歩譲る。BTOメニューのカスタマイズ性も、ミニタワーと比べるとシンプルで、高性能なPCが欲しいという場合にはあまり向かない選択肢だ。
とはいえ薄型で設置スペースが狭くて済むため、机の上に液晶ディスプレイと一緒に置いても場所を取らないというメリットがある。またリプレースの際に一括で大量導入されることが多かったPCなので、基本構成の価格は安めに設定されている。
スモールシャーシが向いているのは、負荷の高い作業は行わない事務作業だ。最近ではA4版ノートPCで行われることの多い業務だが、スモールシャーシは20~24型のより大型の液晶ディスプレイと組み合わせて利用する。そのため、見やすさを重視するならスモールシャーシと液晶ディスプレイの組み合わせのほうが適している。
液晶ディスプレイの背面にも設置できる「マイクロ」
マイクロは、手のひらにのせるとちょっとはみ出すくらいのコンパクトなデスクトップPCだ。最新モデルで言うと第10世代 インテル® Core™ i3-10100Tを搭載した「OptiPlex 3080 マイクロ」シリーズがそれにあたる。縦置き状態だと幅は3.6cm、奥行き17.8cm、高さは18.3cmとは非常にコンパクトなので、置き場所に困らない。
液晶ディスプレイの隣にちょこんと置いてもジャマにはならないし、書類ケースの上に置いてもいいだろう。またデル・テクノロジーズでは、このマイクロを液晶ディスプレイの背面に設置し、液晶一体型PCのようにして利用できるマウンターも用意している。
サイズが小さいので、高性能なCPUやビデオカードは搭載できない。BTOメニューの自由度は、スモールシャーシに近く、ミニタワーのような高性能なPCにすることはできない。
とはいえ、最近はCPU自身の性能、そしてCPUが内蔵するグラフィックス機能の性能が向上したこともあって、マイクロのデスクトップPCでも一般的な事務作業や、ビデオ会議などの業務は問題なく行える。位置づけや向いている業務もスモールシャーシに近く、好みや設置スペースの都合に合わせて選択するとよいだろう。
液晶一体型やスタンド一体型も登場
これら3タイプのデスクトップPCのほか、前述の液晶一体型PCもある。OptiPlexシリーズでは第10世代 インテル® Core™ i3-10100Tを搭載した「OptiPlex 3280 オールインワン」シリーズがその代表例だ。機能性やBTOメニューの自由度、向いている業務内容は、先ほど紹介したスモールシャーシやマイクロに近い。
液晶一体型PCではPC部分と液晶ディスプレイが一体化しているため、接続しなければならないケーブルが少ないというメリットがある。また、設置に必要なスペースはほぼ液晶ディスプレイ1台分で済む。
この液晶一体型に似たスタイルのPCとしてもう一つ、「液晶ディスプレイのスタンドに組み込む」というタイプのデスクトップPCもラインアップしている。それが第8世代 インテル® Core™ i3-8145Uを搭載した「OptiPlex 7070 Ultra」シリーズだ。見た目は液晶ディスプレイのスタンドそのものだが、スタンドカバーを外すとそこにはPCの本体や各種インタフェースポートが組み込まれている。
液晶一体型やマイクロと似た位置づけのデスクトップPCだが、それらと比べると、いくつか違いもある。自分の好きな解像度やサイズの液晶ディスプレイと組み合わせることができるという点では、液晶一体型に勝る。液晶ディスプレイの背面にマウンターと一緒に固定するマイクロと比べると、デザイン的に気になりにくい。
ただノートPC向けのCPUや部品を利用していることもあり、液晶一体型やマイクロには性能面で若干ながら劣る部分もある。とはいえ最近のPC用パーツは基本性能が向上していることもあり、前述の通りExcelやWordなどを利用した事務作業や、Teamsなどを利用するビデオ会議は問題なく行えるので、好みに合わせて選択すればよいだろう。
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原稿/撮影 竹内亮介
監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也
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[PR]提供:デル・テクノロジーズ