昨今は業種や規模を問わずあらゆる企業において、AIの活用によるイノベーションが広がりを見せている。そうした恩恵を最大限に受けるためにも、AI学習やAI推論といったワークロードを効率よく推進するAIサーバーの存在は欠かせない。

AIサーバーが盛り上がりを見せる一方で、画像や演算の処理性能が求められる用途でのサーバーニーズも増加している。こうした状況を受けて、運用管理の複雑化、セキュリティ対策といった悩みを抱える担当者もいるのではないか。

本稿ではAIサーバーを中心に、サーバー選定におけるポイントを探っていく。

AIワークロードに適したインフラとは?

AIサーバーの選定において、膨大なデータを高速に処理するためのハードウェアは重視したい要件となる。例えばヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が提供するAIサーバーは、インテルやAMDの高性能プロセッサや、NVIDIAのGPUを搭載している。AIワークロードに最適化されているため、複雑なAIモデルのトレーニングや推論を迅速に行えるだろう。

AI学習やAI推論といった膨大なデータを高速に処理

特に、AI学習、AI推論といった膨大なデータ処理を高速に行う際の鍵となるのがGPUだ。サーバーの選定の際は、学習済みのAIを活用するAI推論よりも事前のAI学習の方が、高い処理性能が求められることは覚えておきたい。

  • NVIDIAの主なGPU

HPEが提供するAIサーバーのラインナップ

AIサーバーの選定時は、どうしてもGPUの性能が注目されてしまいがちだが、AIワークロードの実行においてはCPUやメインメモリのパフォーマンスが関係することも踏まえておく必要がある。AIサーバーのラインナップを以下にまとめたので、参考にするとよいだろう。

  • HPEの主なGPU搭載サーバー

爆発的に増加するデータを処理するためのストレージ

ストレージについても触れておきたい。AIに学習させるための膨大なデータや生成されたデータは、爆発的に増加していく。それらを管理し高速に処理するには、AIワークロードに適したストレージが求められる。

HPEでは「Alletra Storage」シリーズを中心に、運用管理性に優れたストレージをシステム規模や可用性に応じて展開している。そのラインナップは下図の通りだ。

  • HPEのストレージのラインナップ

これからのサーバーに求められる要件とは

ここまでAIサーバーに求められる機能を見てきたが、AIワークロード以外の用途においてサーバーに期待される要素にも迫っていきたい。

というのも、いまやデジタル化の推進がビジネスの競争力に直結しており、クラウドからエッジまであらゆる場所においてデータが生成されている。そのためデータ容量の肥大化はますます加速し、それに伴いITの運用管理も複雑化してきているのが現状だ。さらに、サーバーに対する脅威は多様化しており、セキュリティ被害は増加の一途をたどっている。

サーバーにおける、こうした課題はどうすれば解消できるのだろうか。

運用工数の削減に寄与

HPEが提供する「HPE GreenLake for Compute Ops Management」は、分散されたサーバーをどこからでも管理できるサービスとなる。単一コンソールによる直感的な運用管理が可能なほか、自動化によって業務効率の向上を図れるのが特長だ。

具体的にはクラウドからサーバーを管理することになるため、管理サーバーが不要となり、新サービスや新機能を即時に実装できる。

セキュリティを強化

HPEのサーバーはセキュリティ・バイ・デザインの考えのもと設計されているのが特長で、「Silicon Root of Trust」(シリコンレベルの信頼性)を実現している。自社開発のサーバーBIOS/UEFIとファームウェアには独自のデジタル署名が施されており、サーバーの起動時に改変やマルウェア感染が確認されると、そのファームウェアは実行されない仕組みになっているのだ。

ほかにも、サーバーをネットワークに接続した際にHPEの正規品であることを証明する「セキュアゼロタッチオンボーディング」といった機能も備える。

「HPE ProLiant Gen11サーバー」のラインナップ

HPEが提供するサーバーおよび関連するソリューションが持つメリットについてご理解いただけただろうか。以下に最新プロセッサーを搭載した「HPE ProLiant Gen11サーバー」のポートフォリオを掲載しておくので、ご確認いただきたい。

  • 「HPE ProLiant Gen11サーバー」のポートフォリオ

システナが導入からアフターサポートまで支援

HPEは多様なワークロードに対応できるサーバーやストレージを豊富にラインナップしている。そんなHPEの販売特約店として、システナは最初の相談から企画・提案、導入・構築、教育、運用・保守、アフターサポートまでをワンストップで対応できる。

システナにはHPEの製品を熟知し、技術的な知見を持つSEが多数在籍しており、企業のシステム環境を踏まえながら、最適なインフラ構築を提案できるのが強みだ。その後も実際の構築に携わったSEと連携しながら、安定したアフターサポートを提供してくれる。

システナの運用サービス「テナサポ」とは

システナはIT環境全般の運用・サポートサービス「テナサポ」を展開している。その内の「テナサポ for Server」では、HPEをはじめとする複数の認定資格を保有するエンジニアが直接運用の相談に乗ってくれる「運用問い合わせ」、サーバーの障害やリソースのひっ迫といった状況を監視する「IT環境監視サービス」、ハードウェアやOSなどの障害時に一次切り分け、原因特定、復旧といった対応を行ってくれる「障害復旧支援サービス」などが利用可能だ。

  • 「テナサポ for Server」が提供するサービスの概要。1オンサイト対応は日本国内に限る(離島・沖縄を除く)。また、オンサイト対応の発生は「1件/年」、対象機器は100台以下を想定

ぜひともこうしたサービスを積極的に活用しつつ、自社に合ったサーバーを選定いただければ幸いである。

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