コロナ禍を経て急速に普及した「オンライン会議」や「ライブ配信」、学習データをもとにコンテンツを自動で作り出す「生成AI」など、ここ数年のうちに従来のPCの使い方を変えるような新しいトレンドが次々と登場している。それに伴いPCにかかる負荷も高まる一方。そこで改めて注目を集めているのが、こうした高度な処理に必要なスペックを搭載しやすい「デスクトップPC」だ。なかでも、設置スペースと性能のバランスがよいミニタワー型デスクトップPCは人気があり、各社からさまざまな製品が発売されている。

マウスコンピューターの「MousePro BP」シリーズもそのひとつ。排熱設計に優れた筐体に充実した性能を搭載しており、負荷のかかる作業を快適に行うことができる。また拡張性やメンテナンス性、耐久性も高く、長期にわたり安心して業務に使用することが可能。今回、その実機を試すことができたので、製品の特徴や使い勝手、パフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。

  • マウスコンピューターのビジネス向けミニタワーデスクトップPC「MousePro BP-I7G70」と、別売の23.8型液晶ディスプレイ「ProLite XUB2490HSUC」

排熱設計に優れた拡張性の高い筐体

CPUやグラフィックス性能の向上で、標準的なノートPCでもほとんどの場合ストレスなく仕事をこなせるようになった。しかし、動画エンコードのように長時間負荷のかかる処理を行いたいときや、生成AIを業務に活用したいとき、複数のアプリを連携しながら作業を進めたいときなど、デスクトップPCの方が有利な場面も数多くある。筐体が大きいぶん内部スペースに余裕があって排熱しやすく、ノートPCに比べると安定した性能を出しやすいからだ。

「MousePro BP」シリーズの場合は、前面下部に設けられたメッシュ状の吸気口から取り入れた空気が本体内部を冷却し、大型ファンで背面の排気口から排出される仕組みになっている。空気の通り道にCPUやグラフィックスなどの発熱量の大きなパーツが配置されているので負荷の高い処理を続けても本体内部に熱がこもりにくく、システム全体のパフォーマンスが落ちにくいのが特徴だ。

  • 設置スペースと性能のバランスがよいミニタワー型のPCケースを採用

  • 本体前面下部に設けられたメッシュ状の吸気口

  • 本体背面の排気口

  • 本体内部。排熱設計を考慮したレイアウトになっている

そのため、ハイエンド向けCPUやグラフィックスカードなども無理なく搭載することができる。今回試した「MousePro BP-I7G70」の場合は、CPUにインテルCore i7-13700F、グラフィックスにミドルハイクラスのGeForce RTX 4070が採用されていたが、CPUの方はBTOでより高性能なCore i9−13900Fを選択できるようになっていた。

  • 本体前面のドライブベイやインタフェース部分。BTOでは光学ドライブやマルチカードリーダーなどを搭載できる。試用機には搭載されていないため写真では分かりづらいが、化粧カバーがないため光学ドライブのトレイやSDカードの差込口などにアクセスしやすくなっている

本体サイズから想像するより拡張性が高めなのもミニタワー型のデスクトップPCの特徴で、本製品の場合は拡張ストレージベイとして2.5インチが1基、3.5インチが3基、5.25インチが2基用意されている。拡張スロットはPCI Express ×16が2基(空きは1※ただしx16対応はスロット形状のみで動作は×4となる)、PCI Express ×1が1基(空きは0)という構成だった。

  • 本体前面にはUSB 3.0 Type-A×2、マイク入力/モノラル×1、ヘッドホン出力×1が搭載されている

BTOではこれらのベイに光学ドライブやSSD、HDD、カードリーダーなどを増設することが可能。動画などの大容量のファイルを扱ったり、光学メディアやSDカードなどを利用する場合でも、いちいち外付けの周辺機器をつながずにすむのは思った以上に便利なので、必要な機器は内蔵しておくのがおすすめ。さらに机の下や足元のちょっとしたスペースに設置すれば、机周りがスッキリして気持ちよく作業に集中することができるはずだ。

このほか本体前面のドライブベイやインタフェース部分が化粧カバーなどで覆われておらず露出しているため、アクセスが容易なのもポイント。たとえば光学ドライブの場合、化粧カバーが付いているといちいちカバーを開けてからトレイを出す必要があるため一手間増えるが、本製品なら使いたいときにサッとトレイを開けてメディアを入れることができる。カバーがないぶん、パーツ自体も少なくなるので故障のリスクも減らせて一石二鳥だ。

ちなみに本製品は、本体背面のネジを外してサイドパネルを開けるだけで簡単にPCケース内部にアクセスすることができ、ホコリの掃除やパーツの点検、ストレージの交換・増設などのメンテナンスがしやすくなっている。長期にわたって大切に使いたいと考えているユーザーや、万一PCが故障したときのダウンタイムをできるだけ減らしたいと考えているユーザーにはありがたい特徴だ。

  • サイドパネルを外したところ。背面の2カ所のネジを外してスライドさせるだけで、簡単に本体内部にアクセスできるようになっている

設置に場所をとるからとデスクトップPCを敬遠する人も少なくないと思うが、普段から周辺機器を多用するなら、本製品のような拡張性の高いミニタワーPCを選んだ方がかえって作業環境を整理できる場合もある。机周りが周辺機器やそのケーブルでゴチャゴチャして生産効率が落ちているという人は、一度、デスクトップPCも検討してみてはいかがだろうか。

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本格的なクリエイティブ用途に対応できる性能の高さ

今回試した「MousePro BP-I7G70」は、「MousePro BP」シリーズのなかでもハイエンドモデルに位置付けられる製品。第13世代インテルCore i7プロセッサーやミドルハイクラスのグラフィックスであるGeForce RTX4070、NVMe Gen4対応のM.2 SSDなどを搭載しており、DTPや動画編集、イラスト制作、Webデザインなどのクリエイティブ系業務も快適にこなせるパフォーマンスを持っている。今注目の生成AIを試してみたいという人にもおすすめのスペックだ。

試用機の主なスペック
・モデル名:MousePro BP-I7G70
・CPU:インテル Core i7-13700F プロセッサー(最大5.20GHz/16コア/24スレッド)
・グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 4070 12GB GDDR6X
・メモリ:16GB(DDR5-4800)
・SSD:500GB M.2 SSD(NVMe Gen4×4)
・価格:302,280円(税込)~

Core i7-13700F は、8個の高性能コアと8個の高効率コアで構成された16コア24スレッドの高性能なプロセッサーで、クリエイター向けPCの上位モデルに搭載されることが多い。GeForce RTX 4070はRTXシリーズのなかでも性能と価格のバランスがとれた良コスパなグラフィックスカード。そこで、それらの性能をベンチマークソフトでチェックしてみることにした(なお、今回はいずれのテストも定格電源のまま実行している)。

まず、CPUの性能を見るためCINEBENCH R23を実行してみたところ、シングルコアが2020pts、マルチコアが19664ptsとなった。前世代のCore i7-12700/12700Fと比べると、シングルコアが1割ほど、マルチコアが2割ほどアップしており、順当な進化を遂げていることが分かる。

  • CINEBENCH R23の結果(※あくまで試用した本機での結果であり、場合によっては異なる結果となる可能性もございます)

続いてPCの総合的なパフォーマンスを見るPCMARK 10を試してみたところ総合スコアが「8609」という結果になった。快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本製品はそれぞれ11577、10844、13793というスコアで、いずれも大きく上回っている。イラスト制作や画像編集はもちろんだが、4K動画の編集などの負荷の高い処理も快適に行えることがうかがえる。

  • PCMARK 10の結果(※あくまで試用した本機での結果であり、場合によっては異なる結果となる可能性もございます)

ストレージは500GBのPCIe Gen4対応のM.2 SSDが搭載されていた。そこでCrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが5,000MB/s超とかなり高速。実際、OSの起動やアプリの立ち上げもサクサク快適だった。直販サイトのBTOでは、より高速・大容量なSSDに変更したり、システム用とは別にSSDやHDDを増設することもできるので、必要に応じて検討してみるといいだろう。

  • CrystalDiskMarkは、SSDのシーケンシャルリードが5,000MB/s超と高速 ※あくまで試用した本機での結果であり、場合によっては異なる結果となる可能性もございます)

グラフィックスはミドルハイクラスのGeForce RTX 4070が採用されているが、その描画性能を3DMARKでチェックしてみたところ、次のような結果になった。

  • 3DMARK Time Spyの結果。Aplex LegendsならWQHDで140fps以上のフレームレートを出せるという判定だった(※あくまで試用した本機での結果であり、場合によっては異なる結果となる可能性もございます)

DirectX 12対応のテスト「Time Spy」が15000、レイトレーシング対応の「Port Royal」が10000を超えており、前世代のRTX 30シリーズの上位モデルに負けないパフォーマンスを持っていることが分かる。PCゲームなら重めのタイトルでもWQHD(2560×1440ドット)や4K(3840×2160ドット)で問題なく楽しめる性能で、人気バトルロイヤルゲームのAplex LegendsならWQHDで140fps以上のフレームレートを出せるという判定だった。

これだけの性能があれば、クリエイティブ用途でもGPUアクセラレーションに対応した画像のフィルター加工や動画のエンコードなどが快適に行えるはず。生成AIツールも実用的な速度で利用できると思われる。

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カスタマイズ性の高さと手厚い保証が魅力的

排熱設計に優れた拡張性の高い筐体に、充実した性能を搭載したマウスコンピューターのビジネス向けミニタワーデスクトップPC「MousePro BP」シリーズ。直販サイトでは今回紹介した「MousePro BP-I7G70」のほかにもさまざまなモデルが用意されており、それぞれBTOできめ細かくカスタマイズすることができる。一般事務向けのベーシックな構成なら109,780円(税込)〜という比較的リーズナブルな価格で購入できるのも嬉しいポイントだ。

いずれのモデルも標準で「3年間無償センドバック保証」が付属しており、最大で5年間まで延長可能。また、事故による破損に加え災害や盗難にも対応する「破損盗難保証サービス」に加入することもできるので、長く大切に使いたい個人ユーザーや、社員用に一括購入を考えている法人ユーザーは併せて検討してみてはいかがだろうか。

  • 「MousePro BP」シリーズはBTOできめ細かくカスタマイズできるのも魅力的なポイント

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[PR]提供:マウスコンピューター