従業員の生産性向上・ウェルビーイング実現のために、企業は具体的にどのような取り組みをしていくべきか。2023年2月15日にオンライン開催されたWebセミナー「DXで実現するウェルビーイング― 新たなるワークスタイル・業務効率化でイノベーションを起こす」で語られた。

パフォーマンスを最大化する”ウェルビーイングな働き方”

リモートとリアルを組み合わせたハイブリッドワークが普及するなか、ワーケーションも気軽に行えるようになってきている。YeeY 共同創業者・代表取締役/アステリア CWO(Chief Well-being Officer)/日本ウェルビーイング推進協議会 理事長 島田由香氏は、地域/都会、アナログ/デジタル、ワーク/バケーションなど、本来相反するものの”いいとこ取り”ができることこそがハイブリッドワークであり、ウェルビーイングを向上する方法であるとする。

YeeY 共同創業者・代表取締役 アステリア CWO(Chief Well-being Officer) 日本ウェルビーイング推進協議会 理事長 島田由香 氏

YeeY 共同創業者・代表取締役
アステリア CWO(Chief Well-being Officer)
日本ウェルビーイング推進協議会 理事長
島田由香 氏

島田氏自身も月の2/3程度は地域に滞在し、ワーケーションを実践しているという。こうした考え方は、ノースカロライナ大学 バーバラ・フレドリクソン教授が提唱している「拡張形成理論(Boerden-and-build theory)」がベースにある。同理論は、ポジティブな感情を持つことによって新たな行動や関係性、考えを形成していけるというもので、島田氏はこの理論をもとに「自分でペースも場所も決められるということが自分をポジティブにします。それがアイデア創出、パフォーマンス向上にもつながるでしょう。リモートとリアルのどらちかということではなく、選択肢があるということが大切です」と説明。社員に任せて委ねることの重要性を指摘する。
また、ペンシルバニア大学 マーティン・セリグマン教授の研究では、ウェルビーイングが高まると、健康・長寿、素晴らしい人間関係、仕事のパフォーマンスと創造性の向上、社会への参加・社会性のある行動、レジリエンスの向上といったメリットがあることが報告されている。さらに同教授は、ウェルビーイングを高めるものとして、ポジティブな感情(Positive Emotion)、主体的に関わる(Engagement)、よい人間関係(Rerationships)、意義・意味(Meaning)、達成・熟成(Achievement)というPERMAモデルと呼ばれる5つの要素をあげている。島田氏は、毎日寝る前にこれらの要素があったかどうかという観点から1日を振り返ってみることを推奨している。

  • Wellbeingを高める5つの要素

さらに心理学の研究では、成長、自立・自律、つながりといった状態があると内発的動機が生まれることも明らかになっており、また島田氏自身の現場での経験から、柔軟な働き方、ダイバーシティ&インクルージョン、心理的安全性の3つが幸せな職場を組織で実現するキーワードになることを伝えている。同氏は「経営者としては、こうした感覚が得られる機会を社員に提供できているか振り返っていただきたいです。また内発的動機を生むための取り組みは、リモートでも可能。ちょっとしたチャットのやり取りやオンライン会議などで実践してみてください」とコメントした。

まもなく本運用開始! 都築電気がお届けする電帳法対策「DagreeX」

国を挙げたデジタル化の流れが進んでいる。2023年10月のインボイス制度開始、2024年1月の電子帳簿保存法(電帳法)の本運用開始など、企業はデジタル化に向けた業務変革が求められている。これらの制度への対応にあたって、都築電気 DX推進統括部 商品戦略部 副部長 五十嵐雅之氏は「目的をきちんと定めることが大事です」と指摘。「法令対応だけが目的になってしまうとコストメリットがわかりづらくなります。電子化自体を目的にするのではなく、データをもとに契約に関する課題やリスクを可視化して分析できるようになるのがベストです」と助言する。

都築電気株式会社 DX推進統括部 商品戦略部 副部長 五十嵐雅之 氏

都築電気株式会社
DX推進統括部 商品戦略部 副部長
五十嵐雅之 氏

特に電帳法改正では、EDI取引をはじめ電子取引情報のやりとりをデータで行った場合、やりとりしたデータの保存が必要になる。これを機に従来の紙による契約書などをスキャンして電子化すれば、リモートワークが進んだ現在のニーズに合った場所を選ばずどこからでも契約が締結できるようになるほか、証憑となる書類を一元的に管理でき、保管スペースを削減できたり、検索が容易になったりといったメリットもある。

電帳法対応サービス選定にあたっては、真実性の確保と可視性の確保の2つがポイントとなる。これらの要件を満たすのが、電子契約証憑書類の一元管理ができるDXサービス「DagreeX」だ。 同サービスでは、2021年10月から署名機能、同年11月から保管機能を提供しており、以後、回覧機能、記録機能、継続契約支援機能、分析機能など新機能も
                  順次拡張されている。

  • 都築電気が提供するDXサービスDagreex(ダグリークス)

DagreeXの署名機能の強みは、取引先をマスタ登録することで誤送信を防止できることにある。他社製品には相手のメールアドレスのみを用いて契約締結するものもあるが、誤送信の起きやすさがネックとなる。これに対しDagreeXでは、担当者の名前・アドレス・部署が表示されるため視認性が高いだけでなく、契約相手が最終確認をすることで取引先としてマスタ登録される仕組みになっており、契約書を送付する相手をより厳密に管理できる。さらに、注文書や請求書、検収書など、申請元のみタイムスタンプが必要な片方向の署名にも対応しており、返信書類を申請先とやりとりする機能もある。

真実性の確保という電帳法対応サービスの要件について、DagreeXはサイバートラスト社の「iTrustリモート署名サービス」を利用し、「立会人型」という署名方式を採用している。また可視性の確保については、他サービスで契約締結した書類も一元管理できるという保管機能の強みがある。紙での書類はスキャンして検索に必要な要件を入力した後、クラウドストレージサービス「Box」に格納する形となる。相手方・日付・金額が検索できるという電帳法サービスの要件を満たすほか、タグや書類カテゴリなども付与することが可能だ。

DagreeXは今後、契約前の顧客とのやり取りを記録、取引先との契約締結に関する社内承認などの機能拡張も予定されている。さらに契約に関するデータを他システムと突合させる分析までを視野に入れているので、電子契約をきっかけにこれまで把握していなかった顧客との関係性を見つけ出し、新しい視点や切り口によって新規ビジネス創出につなげていくことも可能となる。五十嵐氏は「会社の安定した事業継続や利益に貢献してはじめてDXが実現できたといえます。DagreeXは、お客様のDXの第一歩として活用していただきたいです」とメッセージを送った。

従業員のウェルビーイング実現のためのPCの選び方「3つのポイント」

富士通株式会社 CCD事業統括部 プロモーション推進部 部長 丸子正道 氏

富士通株式会社
CCD事業統括部 プロモーション推進部 部長
丸子正道 氏

従業員のウェルビーイングを高める施策として、快適なテレワーク環境づくりがあげられる。富士通では、セキュアなICTインフラとコミュニケーションツールの両面から環境整備を推進。そして、テレワークに最適な端末として、自社の「LIFEBOOK U9シリーズ」を活用している。富士通 CCD事業統括部 プロモーション推進部 部長 丸子正道氏によると、U9シリーズは、ウェルビーイングを実現するテレワーク用PCの選び方「3つのポイント」のすべてを満たしているという。

1つめのポイントは、「端末セキュリティ」だ。U9シリーズはセキュアBIOSとEMC(Endpoint Management Chip)を標準搭載しており、起動時にBIOSへの攻撃や異常を検知して自動的に修復する。これにより、従来情報システム部門が担当していたBIOSの修復やPCの返送という作業が不要になるだけでなく、ユーザー自身の利便性も高まる 。

  • BIOS/OSの耐タンパ性強化

また手のひら静脈認証や指紋認証用のセンサーが内蔵されているため、ID・パスワードを入力する代わりに、あるいはID・パスワード認証を組み合わせて、利用者本人の生体情報を用いたWindowsおよび業務システムへのサインインが可能となっている。これは、本人認証の強化やパスワード漏洩対策につながる。「私自身もWindowsのサインイン時に手のひら静脈認証を使っていますが、パスワードを覚える必要がなくなり、センサーに手をかざすだけの簡単な操作でサインインできるため便利さを実感しています」(丸子氏)

さらに、離席・のぞき見検知オプションや秘密分散ソフト「Portshutter Premium Attachecase」の搭載により、よりセキュリティを高めることも可能となっている。

2つめのポイントは、「使い勝手」である。U9シリーズでは、どこでも安定した通信環境を確保するため、有線LANポートを標準搭載し、最新のWi-Fi6に対応。マルチキャリア対応の無線WAN搭載モデルも用意されている。さらにWeb会議中の音に対するストレスを解消するため、AIノイズキャンセラー機能が搭載されている。スピーカー設計とマイク配置も工夫されており、ヘッドセット無しでもスムーズなWeb会議を行うことができる。

そして、3つめのポイントは、「持ち運び」。U9シリーズは非常に軽量薄型であることが特長で、バッグに入れてもかさばらない。新幹線のテーブルにおいてもマウスを使える余裕があるほど、コンパクトな筐体となっている。丸子氏は「とても軽いので、ぜひ実機を手に持ってみていただきたいです」と呼びかけていた。

  • 端末は持ち運びしやすい軽さや薄さを兼ね備えている

同社は、従業員のウェルビーイング実現のための快適なテレワーク環境構築の要素として、テレワーク時の不満や不安を解決できる端末の導入が重要だとしている。テレワーク時の課題であるセキュリティ・使い勝手・持ち運びの3つを解決するU9シリーズは、これからの新しい働き方を実現する従業員向けの端末として役立つだろう。

  • 富士通 LIFE BOOK U9シリーズの特長

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電子契約・証憑書類の一元管理からはじめるDXサービス「DagreeX
テレワーク時の不満や不安を解決する超軽量モバイルPC「LIFEBOOK U9シリーズ

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