あの阪神甲子園球場がデジタル空間に現れる。
阪急阪神ホールディングスグループが、阪神甲子園球場をデジタル空間に忠実に再現した「デジタル甲子園」にて、オンライン展示会「DXが変革するマネジメントのあり方やエンタテインメントの世界 in デジタル甲子園」を9月7日(火)から9月10日(金)の期間で開催する。
今回は、本イベント開催前に「デジタル甲子園」をひと足早く体験させていただき、同グループの山本氏にインタビューを実施した模様をレポートしていく。

山本隆弘
やまもとたかひろ企業展示会を開催!「デジタル甲子園」誕生の経緯
――本日はよろしくお願いいたします。まず、イベントの概要について教えてください。
山本氏:本イベントは、最先端のDX商材を取り扱う幅広いジャンルの企業さまが「デジタル甲子園」に集う展示会。出展者さまと来場者さまは、アバターを通じた双方向の音声通話によって、実際の阪神甲子園球場のグラウンドで商談しているような臨場感を体験いただけます。
さらに、「デジタル甲子園」としては初めてオンラインセミナーも設けました。衆議院議員国務大臣を務める河野太郎氏や株式会社KADOKAWA代表取締役社長の夏野剛氏をはじめ、約25名の著名人をお招きしています。
――どうして、デジタル空間でのイベント開催に至ったのでしょうか?
山本氏:当社グループでは、かねてから少子高齢化や人口減少による収益悪化が課題として挙げられていました。そこで、3年ほど前からデジタルに活路を見出したのです。今回はそのひとつとして、保有しているリアルな施設をデジタル空間に再現し、新しいサービスを展開していくことを目指しました。
そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、当グループとしてもデジタル化のスピードを加速しなければならない状況になったのです。そのうえ、世の中を見渡せば、今なお企業間の商談機会が停滞してしまっているケースも少なくない。「デジタル甲子園」を開催するのは、デジタル空間に商談機会を提供し、ビジネスの活性化を支援したいというのが大きな理由です。
見どころは初実施のオンラインセミナー。名だたる約25名の著名人が集結
――そういった想いがあって、今年3月に企業展示会を初開催されたのですね。今回は2回目となりますが、前回の反響はいかがでしたか?
山本氏:おかげさまで大変好評でした。アバター同士で音声通話や名刺交換がスムーズにでき、リアルの展示会や商談にかなり近いといったお声を多数頂戴しています。会場が馴染みある阪神甲子園球場ということもあり、楽しみながらご参加いただけたようです。
――前回からの変更点はありますか?
山本氏:前回は10:00~17:00と時間を設けていたのですが、今回の開催期間中は24時間「デジタル甲子園」をオープンします。そのため、夜の阪神甲子園球場も再現しました。昼とは違った魅力を味わってもらえるのではないかと思います。
終日オープンしているので、ブース出展企業さまのパネル展示は夜間や早朝でもご覧いただけますし、今回からブース前に設置している「質問ポスト」にメールを投げ込んでもらえれば、後日回答を受け取れます。
また、基本機能に変更はありませんが、操作アイコンを配置するなどUIをわかりやすく改善しました。
――今回のイベントの見どころは、やはり初実施のオンラインセミナーでしょうか?
山本氏:そうですね。河野太郎大臣を筆頭にそうそうたる著名人が名を連ねています。オンラインセミナーは、マネジメントがテーマの昼の部(各日10:00~15:00)と、エンタテインメントがテーマの夜の部(19:00~20:30)の二部制で行います。
友だちや同僚と一緒に体験し共感できる場所に
――今後、「デジタル甲子園」ではどのような展開を検討されていますか?
山本氏:企業展示会やセミナーといったビジネスイベントだけでなく、コンサートやトークショー、物産展なども開催したいですね。
動画のストリーミングをはじめ、現在広く普及しているネットサービスはひとりで楽しむものが多い印象ですので、「デジタル甲子園」は友だちや同僚と一緒に体験し共感できる場所にしていきたいと考えています。「今夜は2塁ベース上で待ち合わせ」といったフレーズが飛び交えば、嬉しいです。
――最後に、参加を迷われている方にメッセージをお願いします。
山本氏:オンラインセミナーはビジネスに役立つ内容ばかりです。マネジメントがテーマの昼の部はもちろんですが、夜の部でも「今後の企業経営にエンタテインメントがどうかかわるのか」といった視点でお話いただきます。
そして、出展企業さまには最先端のDX商材を展示いただいておりますので、課題解決の一助になると思います。ぜひ、ご友人や同僚などをお誘い合わせのうえ、「デジタル甲子園」にお越しください。
忠実に再現された阪神甲子園球場の雰囲気に驚くはず
「『デジタル甲子園』に足を運んでもらえれば、阪急阪神ホールディングスグループの本気度が伝わる」。山本氏の言葉を裏付けるように、筆者も「デジタル甲子園」の再現性には舌を巻いた。
まずは、忠実に再現された阪神甲子園球場の雰囲気をデジタル上で感じ取ってみてほしい。セミナーや商談に参加するうち、まるでグラウンドに立っているかのような没入感を味わうことができるだろう。