資本金50億円以上の企業は7割以上がクラウドサービスを利用

総務省が発行している情報通信白書 平成27年版によると、2014年末時点における国内企業のクラウドサービス利用率は38.7%となり、2013年末の33.1%から5.7ポイント上昇したとのことだ。産業別では、金融・保険業が58.3%ともっとも多く、続いて卸売・小売業(47.4%)、建設業(41.7%)と続く。また、資本金が50億円以上の企業については73.4%がなんらかのクラウドサービスを利用しているとされている。

なお、情報通信白書には「クラウドサービスの導入理由」と「クラウドサービスを利用しない理由」についても調査結果が報告されている。

「クラウドサービスの導入理由」としては「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから(40.6%)」が最も多く、続いて「初期導入コストが安価だったから(34.1%)」となっている。基本的にはコストと人的リソースが掛からない点が主な導入理由となっているようだ。

クラウドサービスの導入理由(総務省「平成27年通信利用動向調査」より)

いまだに根強いセキュリティへの不安

利用しない理由でもっとも多いものは「必要がない(44.7%)」、続いて「情報漏えいなどセキュリティに不安がある(34.5%)」、「メリットが分からない、判断できない(22.5%)」となっている。ちなみに、上位の2つについては、ここ3年間にわたり順位もポイントもほとんど変化がない。この結果を見る限り、クラウドのセキュリティ面について不安視する傾向は、いまだに根強いものがあるようだ。

ただその一方で、クラウドサービスの導入理由として、15.8%の企業が「情報漏えい等に対するセキュリティが高くなる」を挙げている。近年のクラウドサービスは多様化が進み、安価だが最低限のセキュリティ対策のみのサービスもあれば、非常に強固なセキュリティ対策が施されっているケースもある。また、保守管理の観点から考えると、むしろクラウドサービスの方が安全であるケースも十分にあり得る。

クラウドサービスを利用しない理由(総務省「平成27年通信利用動向調査」より)

クラウド化の波は着実に押し寄せてきている。様々な課題はあるにせよ、いずれはクラウドへの対応を迫られる時が必ずやってくる。その時に備えて、クラウド利用におけるセキュリティ対策の現状とこれからについて知っておくべきだ。

2015年12月18日(金)に開催される「クラウド安全活用セミナー」では、クラウドやセキュリティサービスを提供している企業の担当者を招き、現在のクラウドサービスと、それに必要なセキュリティ対策について、具体的な手法を解説する予定となっている。クラウドにおけるセキュリティ対策の今を知る場として、活用いただければ幸いである。


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日時:2015年12月18日(金)14:30~17:00(受付開始14:00)
会場:マイナビセミナールーム
東京都新宿区西新宿一丁目6番1号 新宿エルタワー 19F
主催:マイナビニュース
協賛:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、パロアルトネットワークス株式会社、ボックス ジャパン株式会社


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