セキュアワークスは6月10日、オンラインでビジネスアップデートと事業戦略の概要に関する説明会を開催した。
昨年度の実績と今年度の展望
まず、セキュアワークス 代表取締役の廣川裕司氏がビジネスアップデートについて説明した。同社の2021年度(2020年2月~2021年1月)における実績に関して、同氏は「一言で表せば、グローバルにおいてBX(ビジネストランスフォーメーション)の礎を築いた年であり、次の10年の成長を継続・加速できる事業モデルを確立した」と胸を張る。
昨年度は、従来のMSS(Managed Security Service)事業にTDR(Threat Detection and Response)プラットフォーム、MDR(Managed Detection and Response)サービス、AIベースの脆弱性診断ソリューションを提供するDelveを買収・統合した次世代のサイバーセキュリティプラットフォームである「Taegis XDR」を発表。
また、5月にグローバルパートナープログラムを投入して以来、新たに300社のパートナーがデプロイしており、パートナーモデルを確立した。新製品の投入とパートナーモデルの確立により、収益を確保できる事業体質が確立できたという。こうしたなかで売上高は前年比1.5%増の5億6100万ドル、粗利が3億3500万ドル、純利益は1790万ドルとなった。日本法人では売上高は31%増と2年連続でグローバルにおいて最も高い成長になっており、2021年9月には日本支社、SOC(Security Operation Center)を大手町に移転を予定している。