今回は、ハイブリッドクラウド研究会の活動内容の状況をお伝えしたいと思います。
研究会では基本的に月1ペースで幹事会メンバーによる定例会を実施していますが、対外的な活動も行っています。直近では、8月31日(金)に開催された「Microsoft Japan Partner Conference 2018」にブース出展しました。今回は、その様子をレポートしたいと思います。
Microsoft Japan Partner Conferenceとは?
イベント名自体、「初めて聞いた」という方もいらっしゃると思うので、まずはその概要について簡単にご紹介しておきましょう。
同イベントは、日本マイクロソフトが主催するパートナー企業向け年次カンファレンスです。同社では、毎年7月から新しい期が始まりますが、この時期に組織改変も行われるため、1年間の活動振り返りと新体制のお披露目、そして今後1年間のビジョンやミッションをパートナー企業と共有する場となっています。
イベントでは、2020年に向けてマイクロソフトが描く未来について、多数のセッションも実施されました |
今回、ハイブリッドクラウド研究会では、同イベントのエキスポ会場(スポンサー企業がさまざまなソリューションを展示するスペース)にブースを設置し、研究会の趣旨や活動を紹介したほか、研究会に参加いただける方を広く募集しました。
ブースの様子
ブースでは、ハイブリッドクラウド研究会自体の紹介や参加のお願いをすると共に、Azure Stackのデモ環境を用意し、実際に環境を触りながらデモなどを見ていただきました。
「Azure Stackの検証をしたかったけれども『ASDK(Azure Stack Development Kit=Azure Stackの評価環境)』を動かせるだけのハードウェアが準備できなかったため、初めて実際に触った」という方も多かった印象です。
そして、マイクロソフトのパートナー企業が多く集まるイベントではありましたが、まだAzureにも触れたことが無く、クラウド自体の有用性が腑に落ちていないという方もいました。その方とは、ハイブリッドクラウド以前のパブリッククラウドのメリットやオンプレミス環境との違いなどについていろいろとお話しましたが、やはりパブリッククラウド利用に際しての意識変革/文化変革は容易ではないのだなと改めて思いました。
また同時に、さらに効果的なハイブリッドクラウドの利用法に関しては根気よく、まだ本当のパブリッククラウドのメリットを認識されていない方にも伝わるモノ、伝わるメッセージを出さなければいけないことを痛感し、ハイブリッド研究会の活動の意義を再認識しました。
イベント当日、ブース説明員として活躍した研究会メンバー(左からレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 米津氏、日本ビジネスシステムズ 胡田氏、日本マイクロソフト 高添氏) |
研究会の公式サイトとSNSアカウントを公開!
今回のイベント出展に合わせて、本研究会の公式Webサイト、TwitterアカウントおよびFacebookグループを公開しました。
Facebookグループは、公開前のメンバー数は数十名程度だったのですが、公開後、新たに約400名近い方に参加していただきました。より多くのメンバーで情報共有していきたいと思っていますので、少しでもご興味のある方はぜひお気軽にご参加ください。
さて、公式サイトやSNSをご覧いただいた方は既にお気づきかもしれませんが、本研究会にはロゴマークがあります。
ハイブリッドクラウド研究会のロゴマーク |
このロゴマークですが、青地部分は「Hybrid Cloud Community」の頭文字「HCC」をモチーフに雲(クラウド)が重なるイメージを連想させるものとなっています。また、全体的に見るとスマイル顔を思わせるユニークなデザインです。個人的には、白地部分が3人の顔が集ったようにも見えて、とても気に入ってます。
「個人では実現困難な目標も、コミュニティに集ったメンバーの知見やパッションを共有することで乗り越えていく」
――そんな思いの詰まったロゴなので、ぜひ覚えていただければ幸いです。
今後の主な活動予定
最後に、今後予定されている研究会の活動についてお伝えしたいと思います。
【年内に予定されている活動】
○11月5日~7日:Microsoft Tech Summit 2018にてブレイクアウトセッション実施
トラック名 :Cloud Infrastructure
セッションID:CI05
セッション名:日本企業のためのハイブリッドクラウドガイドライン
※ 「ハイブリッドクラウドガイドライン」公開予定
○11月27日:ハイブリッドクラウド研究会主催のイベント実施
※ 詳細は近日中にWebサイト、およびconnpassにて公開予定
今年11月に予定するハイブリッドクラウドガイドライン公開後は、さまざまな公開イベントを実施していく予定です。ガイドラインを参考にしながら、ハイブリッドクラウド研究会で準備した実際のハイブリッドクラウド環境で検証を行ってもらえるように誠意準備中なので、ぜひご期待いただければと思います。
著者紹介
株式会社ネットワールドMicrosoft ソリューション プリセールスエンジニア
津久井 智浩(つくい ともひろ)
ソリューションディストリビューターであるネットワールドの一員として、お客様に付加価値を提供するというミッションの下、Microsoft製品を中心にオンプレミスからクラウドまで幅広く提案~導入を担当。
趣味はバイク。昼散歩が日課。最近は自分よりもカミさんの働き方改革を何とかしたいと苦悩し、マインクラフトを通して子供と一緒にプログラミングを学びたいと願う40代。3児(2女、1男)の父。