Tomofunは、AIを搭載したドックカメラの新版「Furbo ドッグカメラ(Furbo)」と、新サービス「スマートドッグ通知」を発表した。

同サービスは、旧モデルでも一部ロット(シリアルナンバーがFBCHから始まる製品)では使用可能となる。価格は旧モデルと同額の2万7000円(税別)。

AIを搭載した新型「Furbo ドッグカメラ(Furbo)」

新型Furboは「犬の顔認識」を搭載

Furboは、暗視機能を搭載した内蔵カメラによる動画配信機能と、遠隔で犬用ボーロを発射できるおやつ機能を備えるドックカメラ。スマートフォンの専用アプリを通じて、留守番している愛犬の様子を見たり、話しかけたり、おやつで遊んだりすることができる。2016年6月に開始したクラウドファンディングでは51万ドルを調達。10月に一般販売を開始した。

新サービスの「スマートドッグ通知」では、「犬の顔認識」が可能なAIを利用。具体的には、愛犬がFurboに近づいた場合に自動で撮影を行い、スマートフォンにプッシュ通知で知らせる「ドッグセルフィー通知」、家の中をうろうろ動いているときや、イタズラしているとき、おもちゃで遊びまわっているときなどの活動の変化を認識し、スマートフォンに自動通知する「ドッグアクティブ通知」、外出中に人間が映り込んだ瞬間を写真で通知する「ファミリー通知」を搭載している。

スマートドッグ通知では、愛犬の様子をリアルタイムで通知してくれる

犬の留守番に心配/不安を抱えている飼い主は70%

Tomofun代表である布施健氏

Tomofun代表である布施健氏は「新型Furboでは、リアルタイムで愛犬の異常な行動や、可愛らしい瞬間をプッシュ通知することが可能になり、飼い主が抱える愛犬の留守番への不安を解消できるように進化した。24時間愛犬を見守る仮想ペットシッターとして使っていただきたい」とTomofun代表である布施健氏は発言した。

ネットワークカメラのラインアップとしてペットカメラをリリースするメーカーも多いが、布施氏は「現状では競合と考える製品はない」と発言。その理由として、高性能なカメラやマイク、独自機能を多く搭載している点を挙げた。さらに、犬の専門家の意見を反映して開発しているのも他の企業にはない特徴だという。

同社の調査によると、愛犬を留守番させたことがある人は90%、1回の留守番時間は4時間以上が69%、犬の留守番に心配/不安を抱えている人は70%であることが分かった。愛犬家が抱える世界共通の悩みは「愛犬の留守番」であり、それを解消するためのソリューションが必要だと考えたという。

愛犬家が抱える世界共通の悩みは「愛犬の留守番」だという

「留守番をしている愛犬を心配して、ひとりぼっちにすることに罪悪感を持つ飼い主も多い。これに対して、Furboは外出先でも愛犬の様子を把握できる製品として開発した。あくまでも、飼い主が抱える問題を解決するためのツールという位置付けだ」(布施氏)

今後は、AIの機械学習とFurboを利用している世界中の愛犬の行動データを掛け合わせ、愛犬のさまざまな動作や症状、行動の変化、感情の変化などをアラート通知できるようサービスの拡充を続けていくという。