日立ソリューションズは3月31日、モスフードサービスが国内直営の約300店舗のPCに、米Cylanceのエンドポイント向け次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」を導入し、2016年11月に稼働を開始したと発表した。

モスフードサービスでは、国内の直営店と子会社が運営する各店舗に1台ずつPCを設置し、本社との情報共有などに利用している。従来、各PCに導入していたパターンマッチング形式のマルウェア対策ソフトでは、パターンファイルに登録されていない未知のマルウェアに対応しきれないという問題を抱えていた。

また、ソフトウェアメーカーがパターンファイルを作成してから各PCに反映されるまでにはある程度の時間がかかるため、パターンファイルの更新完了までに検知漏れが発生する懸念もあったという。

こうしたことから、同社では、機械学習を利用して、未知のマルウェアが実行される前にエンドポイント上で高精度に検知・隔離するCylancePROTECTを採用。導入にあたっては、日立ソリューションズが、蓄積したセキュリティ対策の知識・ノウハウを基に評価検証の計画支援や技術的なサポートを行った。

導入により、モスフードサービスは、さまざまなデータを保管する店舗PCのセキュリティが強化され、本社システム管理者の運用負荷が軽減されたとしている。

今後は、本社のPCやサーバへ稼働範囲を拡大するとともに、本社や各店舗でのセキュリティ意識向上に向けた標的型攻撃メールへの訓練や、eラーニングによる社員教育などを検討していく。