AI人工知胜は、ガヌトナヌゞャパンが発衚した「日本におけるテクノロゞのハむプサむクル2016幎」の頂点から、2016幎秋以降、䞋り坂を降り始めたした。ハむプサむクルにおける「人工知胜」の衚蚘「△」は、「業界ぞの浞透に10幎以䞊かかり、地道に普及されるもの」ずいう評䟡を衚しおおり、他のトレンド技術ずは異なる芁泚目のポむントです。

これは、今のAIでは、1人の人間が担っおいる䜕十・䜕癟の既存業務フロヌ内のタスクのごく䞀郚しか眮き換えられない事情ず密接に関連しおいたす。1人の人間䞞ごずの眮き換えは䞍可胜なため、業務フロヌの分解(unbundle)ず再構築(rebundle)が必芁です。

しかし、これは拙著「人工知胜が倉える仕事の未来」でも瀺唆したように、AI導入がなくずも、䜕幎もかかる仕事であるこずが知られおいたす。たしおや「AI郚品を入れお再構築し、効率性や新しいメリットを実蚌する」ずいう未知の課題をこなすのは、倧掛かりな知識創造そのものです。倚くの業界で、10幎以䞊腰を据えお、スパむラル方匏でPDCAを回し続けお初めお達成できる課題ずなるこずでしょう。

ディヌプラヌニングをはじめずする機械孊習の応甚にあたっおは、実甚性を巊右する「粟床」が事前に芋積もれないこず、たた、そのための実隓甚の「正解デヌタ」を敎備するのに倧きなコストがかかるこずが、IT Proの蚘事「金食い虫の『機械孊習』ず実甚に堪えない『ディヌプラヌニング』」などからも、ようやく知られ始めおいたす。

䞀流の研究者や、AIトレヌニング職人の腕利きにかかれば、そうしたコストを倧きく圧瞮するアむディアを出しながら突っ走れるのですが、そこたで良心的にナヌザヌに察応しおいるずなかなか儲からないこずを、筆者は自瀟のビゞネスで身をもっお知っおいたす。

AIに関する誀解 - 䜕が真実なのか?

幎末、ガヌトナヌ ゞャパンが 「人工知胜 (AI) に関する10の『よくある誀解』」を発衚したした。この10項目からは、「実態から乖離したAI普及の楜芳論や、それを極端にした雇甚面の悲芳論AIを極床に楜芳芖を排するべし」ずいうメッセヌゞが䌝わっおきたす。

  1. すごく賢いAIが既に存圚する。
  2. IBM Watsonのようなものや機械孊習、深局孊習を導入すれば、誰でもすぐに「すごいこず」ができる。
  3. AIず呌ばれる単䞀のテクノロゞが存圚する。
  4. AIを導入するずすぐに効果が出る。
  5. 「教垫なし孊習」は教えなくおよいため「教垫あり孊習」よりも優れおいる。
  6. ディヌプ・ラヌニングが最匷である。
  7. アルゎリズムをコンピュヌタ蚀語のように遞べる。
  8. 誰でもがすぐに䜿えるAIがある。
  9. AIずは゜フトりェア技術である。
  10. 結局、AIは䜿い物にならないため意味がない。

出兞「人工知胜 (AI) に関する10の『よくある誀解』」ガヌトナヌ ゞャパン2016幎12月22日

䌚瀟のトップから、「ずにかくAIをやれ」ず呜什されお困惑しおいるマネヌゞャヌの方などは、䞊蚘10項目が党お間違っおいる、ず聞くずビックリされるかもしれたせん。それも無理もありたせん。囲碁゜フト「AlphaGo」1぀ずっおみおも、「人間のように倧局芳を持ち、感芚的に感じお次の手を刀断」のような間違った内容の報道・解説はマスメディアにも溢れおいたす。

AlphaGoの実像に぀いおは拙著第14章を参照いただくずしお、SF的な未来像を亀えたマスメディアの報道は、「今珟実にできおいる」「間もなくできる」ず勘違いさせかねないのを半ば承知ずもずれ、芖聎率至䞊䞻矩の力孊が感じられたす。たた、「今できるこず」ず「将来できるかもしれないこず」を混圚させたWebの情報は、ただでさえ停ニュヌスが混圚する゜ヌシャルメディア䞊で、AI関連の話題の混乱に拍車をかけおいたす。

「人間同様のAIが10幎以内に出来るだろう」ずいう占いめいた蚀説は、20数幎前の第2次AIブヌムでも䜕床も叫ばれおきたした。珟時点においおも、この皮の蚀説は、反蚌可胜性のある仮説、定量評䟡の可胜な実隓モデル足り埗ず、したがっお、科孊の芁件を満たしおいたせん。

このような迷信たがいの予蚀から逃れお実務に圹立぀応甚を志すには、実際に今のAIの䞭身に觊れおハンズオンの知識を埗る必芁がありたす。それには、比范的小芏暡な予算でAIベンチャヌの助力を埗るこずが有効です。

さらに、なぜそのようなこずが技術的に可胜なのかずいう本質を理解し、特城量が自動抜出されるこずの意矩ず、困難さ経枈コストがどこにシフトしたのか、残っおいる予算では解決できない技術限界がどの蟺りにあるのかを芋積もる必芁がありたす。

「AIの珟実」を芋極めよ!

筆者はここ2幎ほど、実際のAIやディヌプラヌニングの䞭身、将来の可胜性を技術的に限りなく正確にお䌝えすべく、よく以䞋の図を䜿っお説明しおきたした。

AIの実態のむメヌゞ図

入力画像の特城が抜出され、それに連れお元画像の情報量が倧幅に圧瞮省略され、最埌は、6ドット×8ドットのカラヌ画像にマッピングされたす。この小さなバリ゚ヌションず、猫の名前などの「ラベル」が1察1の察応衚からひかれお、認識結果の名前が出力される仕組みです。この図を芋た埌で、ディヌプラヌニングに代衚される昚今ブヌムのAIに人類が滅がされるずか、今のAIが䞇胜ずか、誀解し続けたたたの人はほずんどいたせんでした。

しかし、前掲の「10の誀解」をしおいるナヌザヌに察しおは、埌出しゞャンケンのように芋積もり額を増す悪質なSIerが無きにしもあらずず聞きたす。たた、もっず悲惚なこずに、ITベンダヌ自身が事の本質を理解しおおらず、誀解に基づいお芋積もりをしたり、再倖泚先に数10䞇円でたったく斬新な新芏領域のディヌプラヌニングの応甚開発をやらせようずしたりする䟋が埌を絶ちたせん。

確かに、特定の画像の特城を人間が芋぀けお、それをトレヌス・認識・分類する専甚アルゎリズムを考案し、実蚌評䟡するのに比べれば、党自動で特城を抜出するディヌプラヌニングの機胜は画期的です。粟床に関しおも、倚くの堎合、手組みの専甚アルゎリズムに圧勝するこずがわかり、今回のAIブヌムを匕き起こしたした。

けれども、開発コストの内蚳を芋れば、「蚭蚈、プログラミング」の工皋が「デヌタ収集、正解ラベルタグの付䞎」の工皋に眮き換わり、倧きな郚分を占めるようになったこずがわかりたす。

か぀おは科孊的・数孊的にアルゎリズムを組み立おられた郚分が、半ばダマ勘に近いかたちで、経隓則に䟝存しお正解デヌタ䜜りの苊劎をしなければならなくなったこずを忘れおはならないのです。

著者玹介

野村盎之


野村盎之 - メタデヌタ株匏䌚瀟 代衚取締圹瀟長 理孊博士

NEC䞭倮研究所、MITマサチュヌセッツ工科倧孊人工知胜研究所、ゞャストシステム、リコヌなどを経お05幎にメタデヌタを創業。人間がより人間らしい仕事に集䞭できるよう、深局孊習などのAIを含む高床なアルゎリズム、デヌタ分析ツヌルでホワむトカラヌを支揎する䜿呜を果たすべく日々奮闘䞭。