先週は、TechNetサブスクリプションのうち「TechNet Plus Direct」の申し込み手順について解説した。今週は、「TechNet Plus Direct」で必須となるサブスクリプション管理と、ソフトウェアのダウンロード・DVD-ROM作成といった作業について解説しよう。
「TechNet Plus Direct」では、ソフトウェアをダウンロードで入手する。「TechNet Plus Direct」の特徴は、メディアの送付を廃して価格を引き下げている点にある。インターネット接続回線の速度が遅い時代であれば、メディアを送付してもらう方がありがたいといえたのだが、高速なインターネット接続回線が普及してきている昨今では状況が異なる。
また、メディアの送付が行われる場合、自分が必要とするものも必要としないものも送付対象になる。しかも、内容の更新に伴い、同じ番号のディスクが何回も送られてくる場合もあり、結果としてオフィスや自宅がメディアだらけになってしまう。これはTechNetやMSDNの経験者なら、よくお分かりだろう。
といっても、CD-ROMからDVD-ROMへの移行によって、複数のソフトウェアを1枚のディスクに収められるようになったので、まだマシだ。CD-ROMでメディアを送付していた時代は、本当に大変だった。「DLL Hell」ならぬ「CD Hell」なんて言葉を考え出したこともある。
閑話休題。それでは、具体的な作業手順について解説していくことにしよう。
Windows Live IDの関連付けを行う
「TechNet Plus Direct」の申し込みを行った際に、Windows Live IDを使ったサインインを行っていたはずだ。そのWindows Live IDの情報と「TechNet Plus Direct」の会員番号の情報を紐付けることで、サブスクリプション管理やソフトウェアのダウンロードが可能になる。具体的な手順は、以下のようになる。
1. まず、サブスクリプション ホームにアクセスする。
2. [ホーム]タブの左から2番目にある[会員サイト利用方法]をクリックする。
3. [TechNet Plus サブスクリプション会員サイトの利用方法]という文書が提供されているので、ダウンロードして内容を確認する。PDF版とXPS版があり、内容は同じだ。
4. [サブスクリプション ホーム]に戻り、画面右側にある[初めてのお客様]以下の、[TechNet Plus サブスクリプションを Windows Live ID に関連付けると、特典をオンラインで管理できるようになります。]とある部分をクリックする。
5. Windows Live IDを用いてサインインする。基本的には「TechNet Plus Direct」の申し込みを行った際に使用したIDを用いることになると思われるが、異なるIDを使用する方法も考えられる。会員証に記されているメールアドレスに対応するWindows Live IDを使うのが分かりやすいはずだ。
6. 続いて表示する画面で、名・姓・電子メールアドレス・会員番号(送られてきた会員証の裏面に記載されている)を入力する。さらに、[ライセンス警告および既定の契約]の内容を確認した上で、[同意する]チェックボックスをオンにする。
7. [OK]をクリックすると、アカウント情報を表示する画面に切り替わる。
これで、Windows Live IDと会員情報を紐付ける作業は完了する。
ソフトウェアのダウンロードとDVD-ROM作成
そのアカウント情報画面で[会員向けダウンロードとプロダクト キー]をクリックすると、ダウンロード画面に移動する。その後は、以下の手順でダウンロードとセットアップを行う。
1. たとえばWindows 7であれば、画面左側の[オペレーティング システム]以下のツリーを展開して、[Windows 7]をクリックする。Officeであれば[アプリケーション]以下のツリーを展開して、[Office 2003][Office 2007]などをクリックする。
2. いずれにしても、クリックして選択した製品に対応するエディションの一覧が画面中央に現れるので、その中から希望するものについて[ダウンロード]をクリックすればよい。
3. ダウンロードの際には、[Microsoft File Transfer Manager]というアドオンを使用する。そのため、Internet Explorerが警告のために情報バーを表示する場合がある。情報バーを表示した場合、アドオンの実行を許可した上で、もう一度[ダウンロード]をクリックする。(さらに、Windows VistaやWindows 7ではUACも発動される点に注意)
4. [Microsoft File Transfer Manager]が起動したら、最初に表示するダイアログでダウンロード場所を指定する。そして[Transfer]をクリックすると、ダウンロードを開始する。なお、このアドオンは途中で中断されたダウンロードを中途から再開する機能があるので、混雑してタイムアウトするようなことになっても「最初からやり直し」にはならずに済む。
5. ダウンロードしてきたファイルはISOイメージになっているので、それをCD-RやDVD-Rに書き込むことで、セットアップ可能なメディアができる。Windows 7なら当初からISOファイルの書き込み機能を備えている。また、Virtual PCやHyper-Vのような仮想化環境ではISOイメージを直接マウントできるので、メディアに書き込む手間すらかからない。
6. なお、ダウンロードした後でセットアップする際に必要なプロダクトキーについては、それぞれの製品ごとに、一覧では右側から2列目にある[キー]をクリックすることで要求できる。画面に表示したものをコピー&ペーストして、手元に保存しておくと楽だ。
ちなみに、こうした一連のダウンロードとセットアップの手順は、TechNetだけでなく、MSDNでも共通している。
TechNetにて「前世診断で仕事力アップ!」キャンペーン開始
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TechNetでは今週から「前世診断で仕事力アップ!」というキャンペーンを実施している。同キャンペーンでは、3問の簡単な質問に答えると、その内容を基に割出した回答者の"前世"が提示される。"前世"は、回答結果から判定した性格/特性にマッチするものが選ばれる仕組みで、診断結果の画面では、回答者の性格や特性に適したおすすめの仕事術やTechNetリソースなども紹介される。
また、診断結果の画面からは、「Tech・Ed Japan 2010」の招待チケットや各種のEラーニングサービス、Windows関連の技術解説書などのプレゼントに応募できるほか、応募完了後の画面では、TechNetオンラインの改善活動への協力と引き換えにTechNet Plus Direct サブスクリプションの50%割引購入権利が提供される「TechNet アドバイザー プログラム」への参加申し込みも行える。通常3万9000円のプログラムが半額で利用できるチャンスなので、興味のある方はキャンペンサイトにアクセスしてみるとよいだろう。
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2010年2月28日までに応募された読者の中から、抽選で5名様に「TechNet Plus Direct サブスクリプション」をプレゼントします。
TechNet Plus サブスクリプションは、情報システムの評価、導入、運用、管理を支援する IT プロフェッショナルのための年間購読サービスで、マイクロソフトの最新技術リソースや、製品評価版のソフトウェアやベータ版をダウンロードして評価目的で利用できます。
ご提供: マイクロソフト
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応募方法 : マイコミコミジャーナル会員でない方は、「プレゼントに応募する」ボタンをクリックして案内に従って会員登録を済ませてからご応募ください。※会員登録されていても追加情報の登録が必要な場合があります。
賞品名 : TechNet Plus Direct サブスクリプション(抽選・5名様)
応募締切 : 2010年2月28日(日)
発表方法 : 当選者に当選を知らせるメールをお送りしますので、これをもって発表に代えさせていただきます。