今週は、グラフをアニメーション表示する方法を紹介する。グラフ全体をアニメーション表示できるのはもちろん、各データ系列を順番にアニメーション表示していくことも可能だ。グラフを表示する時の演出の一つとして覚えておくとよいだろう。
グラフにアニメーションを指定
PowerPointは、スライドショーの実行時にコンテンツをアニメーション表示できる機能が用意されている。まずは、作成したグラフにアニメーションを指定する方法から紹介していこう。
アニメーションを指定する時は、あらかじめ対象となるコンテンツを選択しておく必要がある。今回はグラフをアニメーション表示するので、グラフをクリックして選択する。
続いて「アニメーション」タブを選択し、「アニメーション」の領域にある「ドロップダウン」ボタンをクリックする。すると、指定可能なアニメーションが一覧表示されるので、この中から好きなアニメーションを選択する。
以上でアニメーションの指定は完了。「F5」キーを押してスライドショーを実行し、マウスをクリックしていくと、グラフがアニメーション表示される様子を確認できる。
データ系列ごとにアニメーション表示するには?
「グラフ全体」をアニメーション表示するのではなく、グラフ内にある「データ系列」を順番にアニメーション表示したい場合もあるだろう。続いては、アニメーションの設定を変更する方法を紹介しておこう。
まずは、先ほど示した手順でグラフにアニメーションを指定する。続いて、「アニメーション」タブにある「アニメーション ウィンドウ」をクリックする。
画面右側にアニメーション ウィンドウが表示されるので、先ほど指定したアニメーションの▼をクリックし、「効果のオプション」を選択する。
すると、アニメーションの設定画面が表示される。ここでは「グラフ アニメーション」タブを選択し、「グループ グラフ」の項目に「系列別」を指定すればよい。
以上で設定変更は完了。試しに「F5」キーを押してアニメーションの動作を確認してみると、1回目のクリックで軸や目盛線、凡例などの「グラフ背景」がアニメーション表示され、2回目のクリックで「1番目のデータ系列」、3回目のクリックで「2番目のデータ系列」…という具合に、それぞれの「データ系列」が順番にアニメーション表示されていくのを確認できる。
今回の例では「新宿店」から「恵比寿店」まで計5つのデータ系列があり、さらに最初に「グラフ背景」がアニメーション表示されるため、全部で6回のアニメーションが実行されることになる。
なお、1回目のクリックで「グラフ背景」をアニメーション表示するのではなく、「グラフ背景」を初めからスライドに表示しておきたい場合は、アニメーションの設定画面で「グラフの背景を描画してアニメーションを開始」をOFFに変更しておけばよい。
すると、軸や目盛線、凡例などが初めから表示された状態になり、1回目のクリックで「1番目のデータ系列」、2回目のクリックで「2番目のデータ系列」をアニメーション表示できるようになる。今回の例ではグラフ内に計5つのデータ系列があるので、アニメーションの実行回数は合計5回に変更されることになる。
このように、グラフのアニメーションでは、それぞれの「データ系列」を個別にアニメーション表示させることが可能となっている。アニメーションの設定画面で「項目別」を選択し、「2011年」→「2012年」→「2013年」→「2014年」という具合に、各項目を順番にアニメーション表示していくことも可能だ。
プレゼン時にグラフを示す際に、データを順番に表示していく手法として覚えておくと重宝するだろう。気になる方は試してみるとよい。