「Dropbox」は無料アカウントで最初に取得できる容量が2GBと少ないながら、使い勝手とレスポンスのよさで人気を得ているサービスだ。まずは、基本的な情報についてまとめると、以下のようになる。

Dropbox(2015年3月現在)

無料プラン:あり
無料容量:2GB
有料プラン:月額1200円(1TB)、または年間1万2000円(1TB)
スマートフォン用公式アプリ:あり
アカウント:独自アカウント

メールアドレスと個人情報を入力してアカウントを作成するところからスタートするわけだが、もしまだアカウントを持っていないならば、周囲に利用者がいないかどうか聞いてみよう。既存ユーザーから招待を受けると、招待してもらった側は特にメリットはないが、招待した側は容量ボーナスがもらえるから喜ばれるはずだ。

多くのユーザーは、まず無料で利用できる「ベーシック」で登録するとよい

無料でも20GB程度まで拡張可能

紹介でボーナス容量が得られると述べたが、Dropboxは1人招待して相手が利用を開始するごとに500MBのボーナスが受けられる。最大16GBまでの容量を獲得できるから、最初に与えられる2GBと合わせると18GBまで増やすことが可能だ。

友人を招待して容量を500MBずつ増加させよう

さらに、使い始めの時に表示されるスタートガイドにある「クエスト」を5つ完了させると250MBのボーナスがつく。「クエスト」には、Dropboxの簡単な使い方が説明されているガイドを読む、PCで使うアプリのインストール、スマートフォンへのアプリインストールといった項目が含まれており、比較的無理なく完了させられる。

例えば、PC用のアプリのインストールは、登録作業をPCから行っている場合、自動的に作業途中でアプリがダウンロードされるから自然に完了させられるだろう。

スタートガイドには「7つのクエスト」が表示されているが、これのうち、5つを達成すると250MBのボーナスがもらえる

絵本風の「Dropboxツアー」は使い方を把握するためにも見ておきたいところだ

このほか、GmailやFacebookといった外部サービスのアカウントと連携させると少しずつ容量が増える。また、スマートフォンと連携させ、撮影した写真が自動的に保存される「カメラアップロード」を使うと、さらに容量が拡張できるのだが、関連アプリを導入するとさらに増える。20GB程度までは拡張可能だから、無料ユーザーのままでもかなり使えるのも魅力だ。

外部サービスのアカウントと連携させたり、公式Twitterアカウントをフォローしたりするごとに、少しずつ使える容量が増える

スムーズな端末間共有が可能

Dropboxは、自分の保有する複数端末間で、自然な形でファイルを共有できるのが大きな特徴だ。導入時にアプリをインストールした後は、特に設定など行わなくてもすぐに使い始められる。アプリをインストールする時にフォルダを開くボタンが表示されるが、その後はデスクトップに作られるアイコンかタスクトレイのアイコンをダブルクリックすればフォルダを開ける。標準の設定では、「C:\Users[ユーザー名]\Dropbox」というフォルダが作られる。

アプリインストール直後に表示される画面で「Dropboxフォルダを開く」をクリックすると、規定のフォルダが開かれる

タスクトレイにあるアイコンをダブルクリックしてもフォルダは開ける

共有用のフォルダにファイルを普通に保存したり、ドラッグ&ドロップしたりすることで、Dropboxにアップロードされる。ファイルを保存した直後、フォルダ内のアイコンとタスクトレイのアイコンに青く円を描いて回るマークが表示される。これが緑色のチェックマークに変化すれば、アップロード完了だ。

同じアカウントでログインしていれば、PCごとにユーザー名が違ってパスが違う状態でも問題なく利用可能だ。スマートフォンなどからも、同じアカウントでログインすればファイルを共有できる。アップロードのスピードはかなり速く、共有先の端末でもダウンロードしていることを意識することなく利用できる速度だ。

アップロード中と完了状態はアイコンに添えられるマークで判別できる