Microsoft Edgeのサイドバーで特にビジネスに有効なものを取り上げてきた。ここで一度サイトバーのボタンの表示・非表示を調べてみよう。デフォルトでは非表示になっているが有益なボタンも存在しており、サイドバーはまだまだカスタマイズできる。

→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。

全てのサイドバーボタンを表示する方法

これまで本連載では、特にサイドバーで使いそうな機能について取り上げてきた。しかし、サイドバーで提供されている機能はそれだけではない。執筆時点でサイドバーに表示できるボタンを全て表示すると次のようになる。

  • サイドバーのすべてのボタン

    サイドバーの全てのボタン

サイドバーに表示するボタンの選択は、サイドバーのいずれかのボタンの上で右クリックし、表示されるメニューから「サイドバーのカスタマイズ」を選択すると表示されるカスタマイズパネルから行える。カスタマイズパネルは次のスクリーンショットのようになっており、表示するボタンの切り替えができるようになっている。

  • サイドバーボタン上で右クリックしメニューから「サイドバーのカスタマイズ」を表示して表示されるカスタマイズパネル その1

    サイドバーボタン上で右クリックしメニューから「サイドバーのカスタマイズ」を表示して表示されるカスタマイズパネル その1

  • サイドバーボタン上で右クリックしメニューから「サイドバーのカスタマイズ」を表示して表示されるカスタマイズパネル その2

    サイドバーボタン上で右クリックしメニューから「サイドバーのカスタマイズ」を表示して表示されるカスタマイズパネル その2

これまでは、特にビジネスで使う機会が多そうな機能のボタンをピックアップして紹介してきたが、今回はそのほかにどういったボタンが用意されているのかを見ていこう。

ほかのサイドバーボタン

ベルのアイコンは「アクションセンター」だ。Microsoft Edgeを使ってもらうためのキャンペーンページのようなもので、ここでMicrosoftが推奨するMicrosoft Edge推奨設定を使ったり、ほかのWebブラウザのデータをインポートしたりする設定を行うと「リワードポイント」と呼ばれるポイントが付与される。今のところ、特に必要のない機能だ。

  • アクションセンター

    アクションセンター

チェスのアイコンは「ゲーム」だ。ゲームができるWebページへのリンク集になっており、数クリックでゲームを始めることができる。比較的単純な構成のレトロスタイルのゲームをプレーすることができる。面白いタイトルも多いので、休みの日に楽しむならともかく、就業時間中にはできれば目に入るところには置いておかない方がよい機能だと思う。

  • ゲーム

    ゲーム

キャンパスと筆のアイコンは「イメージクリエータ」だ。DALL-E 3を活用して日本語で画像の生成を指示することができる。画像生成機能とビジネスでの使用に関しては著作権などの面で不透明なところがあり、まだ多くの組織が模索している段階にあるように見える。しかし、今後活用方法を模索する価値のある機能であるのは間違いないところだ。

  • イメージクリエータ

    イメージクリエータ

木のアイコンは「E-Tree」だ。E-Treeを表示すると植物の豆のアイコンが表示され、これに水をやりながら日々育てていく育成ゲームのような状態になる。リワードが貯まると水を取得することができ、水をやり続けると木が育つという仕組みだ。木がレベル10まで到達するとMicrosoftがユーザーに代わってケニアで植樹を実施すると謳われている。環境問題へ意識を向けるのがパネルの目的のようだ。

  • E-Tree

    E-Tree

Nのアイコンは「OneNote」だ。「Microsoft OneNote」の機能の一部が使えるようになっており、パネルの状態からメモを書いておくといったような用途で使うことができる。「Microsoft 365」にもMicrosoft OneNoteへのリンクは含まれているが、パネルで直接操作できるところが特徴だ。

  • OneNote

    OneNote

Sのアイコンは「Skype」だ。パネルの状態でSkypeメッセージングや通話を行える。Skypeでちょっとしたやり取りをしたいという場合には便利な機能だ。

  • Skype

    Skype

こんな感じでMicrosoft Edgeのサイドバーには取り上げていない機能がほかにも存在している。

サイドバーで使えるボタンは時々変わる

Microsoftはサイドバーで提供する機能の模索を続けているように見える。人気のない機能は消えていき、Microsoftが力を入れている機能はデフォルトで表示されるようになったりする。しかしながら、どのボタンが表示されるかはMicrosoft Edgeを使い出した時期によっても左右されており、人によってデフォルトで表示されているボタンが違うといった状況になっている。

サイドバーは表示しているWebページに対して補助的に使用できる機能がまとめられていることが多いのだが、その効果はツールバーと同じで、よく使う機能を表示させておくことで効力を発揮する。全部のボタンを表示しておくと、結局ボタンを選ぶという操作が発生するために迅速な操作が実現できなくなる。

このため、ある程度サイドバーにどのような機能があるか把握した後は、自分がよく使う機能だけをサイドバーに表示するようにしてみよう。また、有用なサイドバーボタンが導入されたものの非表示のままになっていることもあるため、時々確認して試してみるのも悪くないやり方だ。

サイドバーボタンを使い尽くす

サイドバーはMicrosoftが独自で取り組んでいるものだ。このため、どうもほかの主要Webブラウザと比べるとあからさまにMicrosoftに傾倒した機能が多い。しかしながらその中でもいくつかはビジネスに役立つ機能であることも間違いなく、これを活用しない手はない。

これまでは非表示、もしくはそもそも機能が導入されていなかったため紹介していないボタンがあるので、次回から残っているほかの有用なサイドバーボタンについて紹介する。

参考資料