朝が苦手だと言っている方も、早起きして仕事してみると意外とはかどることもあると思います。朝はまだメールのやりとりも少ないですし、声をかけられて仕事が中断になるという可能性も低いです。静かに自分の時間を過ごせるときにホームページをRSSリーダーに設定するなどして、自分がよく読んでいるニュースサイトやブログをチェックする人もいるのではないでしょうか。Firefoxのアドオンである「Morning Coffee」を使えば、頻繁に訪れるサイトをワンクリックで同時に開いて即座にWebブラウジングできます。

既にFirefox 3にも対応しているプラグイン。プラグインをインストールして再起動するとツールバーにコーヒーカップのアイコンが表示されます

自分がよく訪れるすべてのサイトがRSSを配信しているわけではありませんし、RSSを配信していたとしてもリーダーに追加するほどではないという場合もあります。SNSやマイページなどのサイトをとりあえず開いておきたいという場合もあれば、週に1、2回程度見るだけという場合もあるでしょう。Morning Coffeeは見たいサイトを曜日にあわせて開くことを可能にしてくれます。毎日開いておきたいサイト、木曜日だけ開きたいサイト、週末だけ開きたいサイトなど曜日別に登録しておくことができるだけでなく、タブを開く順番も決めることができます。例えば今日が金曜日だとします。ツールバーにあるコーヒーカップのアイコンをクリックすると、「毎日」、「金曜日」、「月水金」、「平日」に登録してあるサイトが同時に開きます。アクセスするサイトを曜日別にして決めておけば、仕事中に思わず見に行ってしまって時間を浪費してしまうという情況を回避できます。

日本語化もされているので、迷うことなく利用することができます。コーヒーカップの右側にある矢印をクリックするとメニューが表示されます。サイトを表示して、登録したい曜日を選択します

「Morning Coffeeを設定する」から登録してあるサイトを削除したり、順番を替えることができます。起動したらすぐに登録してあるサイトを開くといった設定も可能です

ツールバーのコーヒーカップをクリックすると、複数タブに次々と登録サイトが表示されます

こうしたルーチン作りはWebブラウジングだけでなく、仕事にも使えます。例えば「Gmail」、「Google Calendar」、「Remember the Milk(To Do リスト)」、RSSリーダーの順番にタブを開くように設定します。この場合、毎朝ブラウザを立ち上げてMorning Coffeeをクリックすると、最初にGmailが表示されます。まずメールをチェックし、次に今日の予定やTo Doを確認。このように仕事の進め方に応じてタブの順番を設定しておき、完了したらタブを閉じていきます。Morning Coffeeを使うことによって仕事の流れが掴みやすくなるだけでなく、閉じるという動作がひとつの仕事を完了したという気分にさせてくれます。

Morning Coffeeとまったく同じではないですが、擬似的なものであれば他のWebブラウザでも実現することができます。ブックマークはフォルダを使って整理することができますが、最近のブラウザであれば、フォルダ内にあるブックマークを同時に開く機能があらかじめ付いています。Morning Coffeeのように曜日に合わせて自動的にアレンジしてくれるわけではないのですが、ブックマークの整理方法を情報のカテゴリ別にフォルダを作るのではなく、曜日で分けるというのもひとつのアイデアです。

OperaやSafariをはじめとした最近ブラウザにはフォルダ内のサイトをすべて開く機能があります

Safariでは自動クリックをチェックしておくと、フォルダをクリックしただけでフォルダ内のサイトを開くことができます

あらかじめ開くWebサイトを設定しておくというちょっとした工夫ですが、Webブラウジングがより無駄なくシンプルなものになります。毎日のルーチンワークの整備が、快適な仕事をするための第一歩です。