ネットサーフィンの誘惑から逃れられるか?

TVを付けるとついつい2~3時間過ぎてしまって、後で後悔したことありますか? ついつい見てしまうと時間が過ぎ去ってしまうのはTVだけではなくネットサーフィンもそうだと思います。調べもののついでに少しだけお気に入りのサイトをチェックしようと思ったら数十分が過ぎ去ってしまうこともあるでしょうし、YouTube をはじめとした動画サイトへ行ってしまったら最後、あっという間に時間が過ぎてしまう場合もあります。今や仕事でも必須ツールともいえるWebブラウザですが、同時に仕事の邪魔をする(もしくは誘惑する)存在でもあります。そこで今回は、ネットサーフィンの誘惑から少しでも逃れるためのツールをいくつか紹介したいと思います。

ブラウザのステータスバーに在駐するタイマー

まず最初に紹介するのが Firefox の拡張機能(Add-on)である「TimeTracker」。これは、ブラウザのステータスバーに在駐するタイマーです。Firefox が開いているウィンドウがフォーカスされ、ネットを使い始めると自動的にタイマーが動き出します。そして Firefox を閉じたり他のアプリケーションへスイッチするとタイマーが一停止し、次回また使用すると再びタイマーが動き出します。つまり、TimeTracker は、ブラウザでどれくらいの時間を費やしたのか知らせてくれるわけです。メールやプロジェクト管理など、Webブラウザを使って仕事をする場合もありますが、TimeTracker は例外URLを設定しておくことができます。例外リストを作っておけば指定のサイトにアクセスした際、自動的にタイマーを一時停止してくれます。アラートを鳴らす機能はありませんが、時間を常に表示させておくことで、自制心を生むきっかけになるかもしれませんね。

まずは Add-on のページからダウンロード。ブラウザを再起動するとステータスバーにタイマーが表示されます。タイマーをクリックすると一時停止/再生ができます

設定ウィンドウでは、カウンターのルール、リセットするタイミング、カウントをしない例外URLを設定することができます

Firefox を利用しない方も Browser Timer を使えば指定の時間にほぼ強制的にブラウザを閉じることができます。Windowsのタスクバーに在駐するシンプルなアプリケーションです。例えば、設定で「5」と入力しておけば5分後にブラウザを閉じるかどうかの確認のダイアログボックスが表示されます。ブラウザウィンドウをいくつか立ち上げていても強制的に閉じることができます(もちろんキャンセルして保留することも可能です)。なんとかネットサーフィンするのを中断したいという方におすすめです。

Browser Timer は Internet Explorer だけでなく Firefox や Opera にも有効なタイマーです

何分後にダイアログボックスを表示させたいのかを記入し、OKボタンをクリックしたらあとは普通に作業をするだけ。指定した時間帯にブラウザを閉じていいかどうか尋ねてきます


Mac OSX の Dashboard Widget として使える ProdMe も便利なタイマーです。アラームメッセージを表示させたい時間帯を設定できるだけでなく日本語もしくは英語のカスタムメッセージを記入したり音を鳴らすことも可能です。時間になると強制的に Dashboard に切り替わり、指定したメッセージが吹き出しになって表示されます。ProdMeでメッセージを表示させるのもよいのですが、告知アプリ「Growl」と連携して Growl でメッセージを表示させることも可能です。これだと突然 Dashboard に切り替わることもないですし、ProdMe の吹き出しメッセージより大きく表示させることができるのでわかりやすいかもしれません。

左のボタンで液晶部分を好みの色に変えられ、右のボタンでカスタムタイマーをリセットすることができます

タイマーの設定方法は全部で4種類あり、表示させたいメッセージや音を出さない時間帯の設定など細かい操作も可能です。時間が来ると Dashboard が強制的に立ち上がりメッセージを表示します

もちろんこれらのアプリケーションがあなたのネット中毒を治してくれるわけではありません。アラームが表示されてもクリックひとつで無視することが可能です。結局のところ、使う本人の意識次第で、アプリケーションに頼らず自分の作業に戻ることができると思いますが、こうしたアプリケーションを使うのがそのきっかけになる可能性も否めません。まずは、いずれかのアプリケーションをインストールしてみて自分のネットブラウジングに何かしらの影響が出るのかどうか試してみてはいかがでしょうか。