アプリを開かずメモを確認したい
iPhoneやiPadで利用できるメモアプリは純正を含めて多々存在するが、基本的にはメモアプリを開いてから中身を確認する必要がある。Androidとは違い、ホーム画面で直接アプリの機能を使わせるウィジェットという考え方がないため、何か始めるには「まずアプリを開く」のが基本となる。しかしこれでは、メモを見ようと考えて開いてから、初めて内容がわかることになる。
例えば「毎朝起きたらすぐにメモを確認する」「移動する時にはメモを確認する」というように習慣づけてしまえばそれも有効だろうが、メモしたこと自体をすっかり忘れてしまうタイプの人には使いづらいだろう。そこで利用したいのが、ホーム画面に並ぶアイコンの中に自分のメモを入れられる「アイコンメモ」だ。
特殊な使い方をするアプリだけに、OSアップデートごとに挙動が変わってしまうなどの癖があるが、サポートサイトで新OSにおける使い方なども紹介される。今回は編集画面に広告が表示されるものの、メモ機能としては十分なものを持っている「アイコンメモ 無料版」をiOS9で利用する方法で紹介しよう。
ホームと設定画面を往復して作成
アプリを起動すると、アイコンと同じ形のタイルが並んだ画面が表示される。これはホームに表示する際の土台となる部分だ。下には横罫線や方眼模様のものが並べられているものの、この罫線どおりに文字が並ぶというわけではないため、あくまでも好みで選択してしまって良い。下にある「グラデーション」と「クラシック」で切り替えれば、背景色がグラデーションしているものと、単色で塗りつぶされたもののリストが切り替わる。
1つ選択すると、Safariの画面に移動する。選択したアイコンの土台がブラウザの表示内容として見えている状態で共有ボタンをタップしよう。メニューにある「ホーム画面に追加」をタップするとURLが添えられた画面が表示される。ここでわかるように、実はSafariのショートカットをホーム画面に置く機能を利用したアプリだ。ここで「メモ」という名前の変更も可能となる。
「追加」をタップすると、土台の下に「メモ」と書かれただけのアイコンが表示される。このアイコンをタップすると元のSafari画面に戻るが、ここで一旦Safariを終了しなければならない。右上のボタンをタップして、アイコンメモのタブの左上にある「x」をタップするか、左にスワイプして終了させよう。
ホームに戻って土台アイコンをもう一度タップすると、今度はアイコンの下にフォームが出てくる。このフォームに入力する文字が、アイコン内部に表示される文字になる。長すぎる文字列は収まらなくなるから、短い言葉で入力し、最後に右上の「完了」をタップする。ホームに戻ると土台のままだが、さらにアイコンをタップし、元の編集画面を表示し直してからホームに戻ると、アイコンの中に文字が表示されるはずだ。
色や文字サイズを細かく調整して見た目で判断
文字を反映させるために編集画面とホームを往復する必要があったが、文字が表示された後もアイコンをタップすれば編集画面に戻れる。ここでフォームの文字を書き換えれば、アイコンの文字が変更可能だ。ただし書き換えた後もホームから編集画面を再表示して、文字のリフレッシュを促す必要がある。
また、フォームの右下に表示されている4つのボタンでは詳細な編集が可能だ。一番右の「…」をタップすると用紙の色や地紋の有無、文字色、フォント、行間の変更ができるほか、一番左のボタンではフォントサイズをスライドバーで変更可能だ。フォントサイズはアイコンへの文字の入り具合を見ながら細かく調整できるため、「長文を全部表示したい」「少しでも大きく見やすい文字にしたい」などのユーザーの好みが反映できる。
アイコンの色は、グラデーションありの状態で2色を指定すると、その2色間でグラデーションを作ってくれるから、最初の土台選択では存在しなかった派手な色合いを作ることもできる。文字色やフォントの組み合わせと工夫すれば真面目な雰囲気の仕事メモや、明るい雰囲気のプライベートメモ、といった形で、文字を読む前に何のメモか識別できるようなものも作れる。
また、編集画面の左下にあるボタンからは、アイコンの中に書いた文字を本文にしたメールを作成できる。メールの下書きを作っておいたのに送信し忘れてしまったというようなことが多い人は、アイコンに下書きし、メール作成の補助にする使い方も便利そうだ。
利用料金:無料
制作者:Makoto Setoh