Windows PCのセットアップ方法&設定は変わる
仕事で使われることが最も多いPCがWindows PCだ。Windows PCは購入すればすぐに使い出せるものではなく、初めて電源を入れた時に必要最小限のセットアップを行う必要がある。必要最小限のセットアップが終われば利用可能になるが、このタイミングでやっておいたほうがよい設定がいくつかある。
また、PCは毎年購入するようなものではなく、企業では3年から5年ほどで買い替えが行われる。個人なら、もっと長く使って故障してから買い替えるのではないだろうか。
このように、PCは購入してから次の購入までに長い時間が開くことから、セットアップ方法を忘れていることも多い。しかも、数年間でセットアップ方法が変わったり、操作方法やアプリケーションが変わったりしていることも少なくない。
そこで、本連載では、最新のWindows PCを購入した際に必要なセットアップや操作などを紹介する。PCを購入した際の作業の参考にしてもらえれば幸いだ。
セットアップ前に準備するもの
新しく購入したWindows PCは最初の起動時にセットアップを行う必要がある。この作業を行う前に、以下の準備を済ませておこう。
準備するもの | 内容 |
---|---|
インターネットアクセス | Wi-FiのSSIDとパスワード |
Microsoftアカウント | Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワード |
PC名 | パソコンの名前 |
インターネットアクセス
最近のWindows PCは初期のセットアップ時にインターネット接続を必要としている。ノートPCであればインターネットに接続できるWi-Fiを、デスクトップPCであればインターネットに接続できる有線LANケーブルを用意しておく。Wi-Fiの場合は、SSIDとそのパスワードをメモして入力できるようにしておく。
Microsoftアカウント
インターネットのアクセスに加えて、Microsoftアカウントも用意する必要がある。以前はいくつかの条件がそろえばMicrosoftアカウントを使わないでも初期セットアップを済ませることができたが、最近はMicrosoftアカウントが必須になっている。
MicrosoftはWindowsのさまざまなサービスをMicrosoftアカウントとひもづける方向に舵を切っており、Microsoftアカウントが必要になるシーンが増えている。すでにMicrosoftアカウントを持っていたり、会社や組織からアカウントが渡されたりしていれば再度確認を行っておく。
Microsoftアカウントを持っていない場合、初期セットアップの前にMicrosoftアカウントを作っておく。Microsoftアカウントは「https://account.microsoft.com/」にアクセスして作ることができる。既存のメールアドレスを使うこともできるし、新規にメールアドレスを発行して使うこともできる。例えば、https://account.microsoft.com/にアクセスすると次のようなWebページが表示される。
このページに次のように「アカウントを作成する」というボタンがあるので、これをクリックする。
Microsoftアカウントの作成ページになるので、既存のメールアドレスを使う場合は、ここで既存のメールアドレスを入力する。
新しくメールアドレスを発行する場合には先ほどのページで「新しいメールアドレスを取得」をクリックし、次のページで新しいメールアドレスを作成する。
あとは、ページの表示に従ってMicrosoftアカウントを作成すればよい。ここで作成または設定したメールアドレスとパスワードを保存して、初期セットアップ時に入力できるようにしておく。
ここで作成するMicrosoftアカウントはセットアップのためのアカウントだと割り切ってもよいと思う。インストール時に必須のデータとなっているので、セットアップ前に用意しておく。
PC名
初期セットアップ時にPCの名前を入力する場所がある。この名前はいろいろなところで使われることになるので、初期セットアップを開始する前に考えておく。使えるのは半角アルファベット、半角ハイフン、半角数字で15文字までだ。
PC名はPCを特定できるものにしておくと便利だ。メーカー名とモデル名を使うとわかりやすい。同じモデルのPCが複数ある場合は、そこに主なユーザー名を含めたり連番号を振ったりしてもよい。とにかく、15文字以下という短い文字列を見た時に、どのPCかがすぐにわかる名前にしておくことが望ましい。