前回は2022年にGmailに追加された「レイアウト」「マルチ送信」を紹介しましたが、Google Workspaceには他にも、2022年に多くの機能追加がなされています。→過去の「Google Workspaceをビジネスで活用する」の回はこちらを参照。
そのすべてを網羅するのは難しいので、ここでは「Googleスライド」に最近追加された機能のいくつかを紹介しておきましょう。
Googleスライドに追加された「フォロー」機能
その1つは、米国時間の2022年12月8日に追加が発表された「フォロー」機能です。これは非常にシンプルな機能で、スライドを共同編集している時、他の共同編集者がどのスライドを編集しているかを確認できるというもの。操作は非常に簡単で、スライド編集画面の上部にあるメンバーのアイコンをクリックするだけです。
すると、そのメンバーが作業中のスライドにすぐジャンプできるので、メンバーが今どのような作業をしているかを簡単に追従できるわけです。
とりわけ多くのメンバーが同時に編集作業をしている際、その管理者などは誰がどの作業をしているのか把握するのが難しくなってしまうだけに、非常に役立つ機能といえるでしょう。
「Google Meet」との連携機能を強化
そしてもう1つは、ビデオ会議の「Google Meet」との連携機能の強化です。
Googleスライドで作成したスライドをGoogle Meetでプレゼンテーションするという機会は多くあると思いますが、そのためにはGoogleスライドの画面を共有してからGoogleスライドに移行し、スライドショーを開始してGoogleスライド上でプレゼンテーションの操作をする必要がありました。
しかし、米国時間の2022年10月20日より追加された新しい機能では、Google MeetでGoogle スライドの画面を共有すると、Google Meet上でスライドを直接操作できるようになり、スライドショーの開始やスライドをめくるなどの操作をGoogle Meetから移ることなく利用できるようになったのです。
具体的な操作は、まずGoogleスライドを立ち上げプレゼンテーションに使用するスライドを開いた後、同じWebブラウザの別タブでGoogle Meetによるビデオ会議を開始し、「共有」ボタンを押した後「タブ」を選びます。
続いてタブの選択画面が現れたら、Googleスライドを選びます。
ここまでは従来の操作と大きく変わらないのですが、Googleスライドの画面共有を開始すると、Google Meetに表示される共有画面の右下に「スライドショーを開始」というボタンが現れるので、これをクリックします。
Google Meet上で直接スライドショーが開始され、画面右下に表示されるボタンでページを切り替えたり、特定のスライドに移動したり、スライドショーを終了したりすることが可能になります。
この機能の実装により、Google Meet上でのプレゼンテーションはかなりやりやすくなったといえるのではないでしょうか。
Googleスライドに「Speaker Spotlight」
また、グーグルは今後、Googleスライドに「Speaker Spotlight」という機能を追加する予定であることを発表しています。
こちらもGoogle Meetと連携した機能であり、プレゼンターの顔を通常のビデオフィードではなく、スライドの中に配置できるというもの。スライド上にプレゼンターが直接現れて話すことで、より密なコミュニケーションをできるようにする仕組みとなるようです。
こちらの機能は現時点ではプライベートプレビューの公開にとどまっているようですが、よりインパクトのあるプレゼンテーションができるようになるという意味でも、2023年に追加されることを期待したい所です。