前回、前々回と「Google Vids」を使ってビジネス動画を作成する方法について紹介してきましたが、実はGoogle VidsにもAIを活用した機能がいくつか用意されています。その1つが「動画作成サポート」(Help me create)です。
これは作りたい動画をプロンプトで入力したり、「Googleドキュメント」や「Googleスライド」のファイルを取り込んだりすることで、AIによって自動的に動画のドラフトを作成してくれる機能。Google Vidsの大きな特徴の1つとされています。
また「AIナレーション」という機能は動画のシーンに応じて、AIにより自動的にナレーションを生成してくれる機能。
さらに、もう1つはAIによって画像を生成してくれる機能です。ただ、このうち現在のところ、日本語の環境で利用できるのは、最後の画像生成機能のみ。動画作成サポートなど、AI関連の多くの機能は現在のところ英語でのみ提供され、日本語での提供は未定となっています。
それゆえ、日本語の環境で動画を作成するには、当面AIに頼らず自力で作成する必要があります。前回は動画作成サポートに代わって、Googleスライドのプレゼンテーションから動画を作成してみましたが、今回はAIナレーションの代わりに自力で音声によるナレーションを録音する方法について説明しましょう。
なお、Google Vidsで音声ナレーションを録音するには、パソコンにマイクを接続しておく必要があります。最近ではビデオ会議用にカメラやマイクを用意していることも多いかと思いますが、ない場合は別途用意する必要があることに注意してください。
AIナレーションの代わりに自力で音声のナレーションを録音
マイクを用意したら、タイムラインからナレーションを入れるシーンを選び、右端から「録音」を選んで下さい。
サイドパネルが開くと「ナレーションの録音」という項目が現れ録音できる状態になりますが、まずは設定ボタンをクリックしてマイクの設定を確認しましょう。
設定画面が現れたら、録音に使用するマイクを確認・選択して下さい。パソコン内蔵のマイクとは別にマイクを接続しているなど、環境によってはパソコンに複数のマイクが備わっている場合もあることから、正しく録音できるようこちらの設定を確認しておくのがいいでしょう。
これで録音できる状態になりましたので、後は設定画面を閉じたら中央の赤いボタンをクリックして録音を開始し、実際に話してナレーションを録音していきます。録音時間は選択したシーンの時間までとなりますが、もう一度赤いボタンを押すことでも録音を終了することができます。
録音が終わったら「やり直し」を押して録音をもう一度やり直すか「プレビュー」を押して録音した内容を確認するかのいずれかを選ぶことができます。
ここでプレビューを選び、中央の再生ボタンを押すと録音した内容を確認できます。問題がなければそのまま「挿入」を選んで動画に音声を挿入することができますが、もちろんやり直したい場合は「やり直し」を押して再度録音することも可能です。
スクリプトを見ながらナレーションを録音
ただ、台本もなくアドリブでナレーションするのは難しいことも確か。そこでGoogle Vidsには、台本となるスクリプトを見ながらナレーションを録音する方法も用意されています。
そのためには、まずシーンを選んだ後に「録音」の下にある「スクリプト」を選んで下さい。するとシーン毎にスクリプトを登録できるので、ここに台本となるテキストを入力し、その後下部にある「自分の声を録音」を押します。
すると、先ほどと同様に録音画面が現れるので、後は上に表示されているスクリプトを見ながらナレーションを話していけばOKです。なお、ナレーションがシーンに入りきらない、あるいは時間が余ってしまうという場合は、スクリプトあるいはシーンのうちどちらかの長さを調節してうまくまとめるとよいでしょう。
とりわけ多くの人に動画を公開して見せる場合、ナレーションがあるのとないのとでは伝わり方にも大きな違いが出てきます。人が実際に話す必要がある以外、むずかしい操作は必要ありませんので、ぜひチャレンジしてみて下さい。








