Google Geminiの活用方法(14) Google Geminiでロゴを描くまとめ

Google Geminiを使ってロゴを描く場合のちょっとしたテクニックをまとめる。執筆時点ではChatGPT PlusやCopilotが使っているOpenAIのDALL･E 3や、Google Geminiが使っている画像生成AIは同じ世代であり、できることはとても似ている。ここで取り上げるテクニックはChatGPTやCopilotでも使えるものなので、参考にしてもらえれば幸いだ。

連載「Google Geminiの活用方法」のこれまでの回はこちらを参照。

Copilotの連載も参考に

執筆時点でCopilot in WindowsやCopilot in Edgeで使える画像生成機能（OpenAIのDALL･E 3）を使ってロゴを描く方法は以前連載で取り上げた。今回はCopilotでロゴを描く方法をまとめた次の記事で使ったプロンプトをGoogle Geminiに適用する内容を取り上げる。

Copilot in Windowsを使ってみよう(19) ロゴのつくり方：2つの基本テクニック | TECH+（テックプラス）

Copilot in Windowsの連載では複数回に渡ってロゴを作成する方法を説明しているので、具体的にどのような振る舞いが出てくるのか興味がある方は他の回も参考にしていただければと思う。

ロゴのイメージがある程度できている場合の使い方

執筆時点における生成AIが描く画像は基本的に自然言語から生成するもので、既存の画像をベースに編集を加えるといった操作は上手くいかないことが多い。

基本的な使い方はデザインに必要になるに全ての情報を一度にテキストで指示をするものと考えておくと分かりやすい。

このため、すでに作成したいロゴの具体的なイメージがある場合には、プロンプトに可能な限り細かく指示を出すというのがポイントになる。例えば、先ほど取り上げたCopilotの連載ではイメージに近いロゴを作成するためのプロンプトとして次の指示を使っている。

原文：現在弊社の開発部で業務の残業時間管理システムとして「時間守護」と呼ばれるシステムを開発しています。残業が特定の従業員に偏らずにだいたいどの従業員にも同じように残業の割当ができるような管理システムです。このシステムの開発に合わせて、システムのロゴを作成する必要があります。残業時間管理システム「時間守護」に合うロゴを生成してください。ロゴに、残業時間をイメージさせるために「時計」を、業務基準超過を監視するという意味で「ミミズク」を含めてください。ロゴの下部には「TIME GUARDIAN」という文字列を入れてください。立体的ではなく、平面的なデザインにしてください。背景は白にしてください。ロゴは白黒で描いてください。

Google Geminiは今のところ英語でしか画像生成を行うことができないので、この日本語の文章をGoogle Geminiで英語に翻訳してから使う。

Gemini訳：Our development department is currently developing a system called "Time Guardian" to manage overtime hours for employees. This system is designed to distribute overtime evenly among all employees, preventing it from being concentrated on specific individuals. In conjunction with the development of this system, we need to create a logo for the system. Please generate a logo that matches the overtime management system "Time Guardian". Include a "clock" to represent overtime hours and an "owl" to represent the monitoring of overtime work. Please include the text "TIME GUARDIAN" at the bottom of the logo. Please make the design two-dimensional, not three-dimensional. Use a white background and create the logo in black and white.

言いたいことは伝わる英文ではないかと思う。これをGoogle Geminiのプロンプトに指示すると次のようになる。