売上一覧が入力された表の中から、売上上位20%に入るための売上高を求めるには、PERCENTILE関数を使用します。今回は、営業ごとの売上一覧をデータとして、売上上位20%に入るための売上高を求めます。
PERCENTILE関数は、百分位数を求めるための関数で、Excel2007までのバージョンでは、関数の分類[統計]から使用しますが、Excel2010では、関数の分類[互換性]から使用します。
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関数ダイアログボックス - 関数の分類 互換性 |
Excel2010では、PERCENTILE関数をより明確に百分位数が求められるようにPERCENTILE.EXC関数とPERCENTILE.INC関数の2つが新たに追加されました。そのため、PERCENTILE関数はExcelの旧バージョンとの互換性維持のために存在していますが、今後のバージョンではサポートされなくなってしまう可能性がありますので、注意が必要です。(Excel2013では使用可能)
関数の書式
PERCENTILE(配列,率)
配列:数値を含む配列またはセル範囲を指定
率:目的の百分位数の値を0から1の範囲で指定
PERCENTILE.EXC(配列,率)
配列:数値を含む配列またはセル範囲を指定
率:目的の百分位数の値を0から1の範囲(0および1を除く)で指定
PERCENTILE.INC(配列,率)
配列:数値を含む配列またはセル範囲を指定
率:目的の百分位数の値を0から1の範囲で指定
使用例1:売上上位20%に入るための売上高を求める
C26:=PERCENTILE(C4:C23,0.8)}
C27:=PERCENTILE.EXC(C4:C23,0.8)
C28:=PERCENTILE.INC(C4:C23,0.8)
計算結果から、PERCENTILE関数とPERCENTILE.INC関数の結果が同じであることが確認できます。Excel2007以前のPERCENTILE関数と同様の結果を求めたい場合には、PERCENTILE.INC関数を使用します。
使用例2:偏差値の上位10%に入るための点数を求める
偏差値を作成し、偏差値の上位10%に入るための点数を求めます。
O27:=PERCENTILE(O4:O23,0.9)
O28:=PERCENTILE.EXC(O4:O23,0.9)
O29:=PERCENTILE.INC(O4:O23,0.9)