業界やビジネスモデルについて深く理解しておくことが重要です。○○業界について、と検索してぴったりの情報が見つかればいいのですが、難しいこともあるでしょう。そんな時は、ChatGPTの出番です。分析といっても、何をどう分析すればわからない場合は、それも聞いてみましょう。→過去の「柳谷智宣のChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」の回はこちらを参照。

  • 柳谷智宣の「ChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」 第28回

    ChatGPTに業界を分析してもらったり、施策を考えてもらったりしましょう。

業界を分析してもらう

ストレートに「お酒のEC業界について分析したいと思います。まずは、業界をよく理解するために使われる代表的な分析手法をリストアップしてください」と「ChatGPT 4o」に入力します。

すると、6種類の分析手法を提示してくれました。従来であれば「○○業界について○○分析をしてください」などと1つずつ入力していたのですが、ChatGPT 4oの性能はとても高く、まとめて出力してもらうことができるようになりました。

とは言え、「全部それで分析して」と入力すると、頑張って出力してくれますが、どうしてもそれぞれの分析が弱くなってしまいます。

そこで、自動的に出力を分割し、ユーザーの指示を待ってから続きを書くようなプロンプトにしてみましょう。分割することで、1つの分析に集中して処理してくれるので、クオリティが高くなり、ボリュームも増えます。

  • プロンプト

    リストアップした項目を1番目から順番に実行してください。分析は、具体的に詳細にお願いします。1項目分析し終わったら、「続けますか?」と表示して入力を待ってください。「続けて」と入力されたら、次の分析を実行してください。

  • 出力

  • 柳谷智宣の「ChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」 第28回

    SWOT(強み、弱み、機会、脅威)分析を行ってもらった。継続するか聞かれるため「続けて」と回答したところ、PEST(政治、経済、社会、技術)分析を行った

分析をしっかりと行ってくれました。1つの分析が終わると、指示を待ってくれるので「続けて」とか「はい」と入力すると次の分析が表示されます。

リストアップされた項目が終わると完了するが、さらに「続けて」と入力すると見当違いの分析が始まることがあるので注意しましょう。

分析の中で深堀りしたい項目があれば、壁打ちさせてもらいましょう。ここから先は、人間相手と会話するのと同じです。

この記事は
Members+会員の方のみ御覧いただけます

ログイン/無料会員登録

会員サービスの詳細はこちら