完成した頭部に合わせて、ボディを造形していきます。ボディは全体にエポキシパテを盛って芯を作って行きます。
首を固定し、全体の出来上がったときの形をイメージしやすいようにしたり、その上に盛りつけるスカルピーの厚みを抑えるためにも、「CATMAN」の時のように最初に全身の芯を作るのではなく、上半身から作っていきます。
次に肩からのラインを決めるために、腕になるところにアルミ線を差してポーズをつけ、エポキシパテで芯を盛ります。
ちなみに、盛り付け時にパテは余るものですが、私は極力捨てません。余剰分は、丸めておいて、次に作る何かの頭の芯にしたり、細長くして、冷凍庫で保存したりしています。
練った後のエポキシパテは、すぐに硬化すると思われがちですが、冷凍庫に入れて硬化を遅らせてやれば、3~5日はそのまま使用可能です。他の素材への食い付きは悪くなるようですが、その分スパチュラにもくっつき難くなるので、モールドを加えて仕上げ部分に使いたい場合などは、、かえって良い状態になります。もちろん、盛って固めて削って仕上げるという作業にも使えます。
ボディ部分にスカルピーで肉盛りしていきます。筋肉を意識してと言うより、筋肉を作るつもりで、スカルピーのブロックを芯に貼り付けていきます。
筋肉を丁寧に考えながら盛るつけていくのは面倒なような気もしますが、こうしておけば、人間としての凸凹を大きく間違えることがないのです。次に、筋肉の上の、脂肪と皮膚を意識しながら(つまり普通の外見です)造形していきます。
このときに、頭部のアゴの辺りの修正も行ってます。今回はここまでです。作業を中断するので、造形途中部分のスカルピーの油分が飛びにくいように、ラップやビニール袋で覆っておきます。
安藤賢司 |
最高の美少女フィギュア造形、次回は女性らしいボディが完成?