面倒な計算を簡単にしてくれるアプリを探そう

ちょっとした計算をする時に、携帯電話の電卓機能を使う、というのはすでに当たり前だろう。フィーチャーフォンの頃から誰もがやっていたことだ。暗算で済ませるほど計算が得意ではないけれど、専用に電卓を持ち歩くほどのこともない、という一般的な人にとって毎日持ち歩いているものの電卓機能は本当にありがたい。

ほとんどのスマートフォンにも何かしらの電卓アプリは標準搭載されている。たいていは、ごくシンプルな電卓で、ユーザー自身が数式を打ち込まなければならない。しかし日常生活の中で複雑な計算が必要になるシーンもあれば、毎日何度も同じ意味の計算を繰り返していたりと、普通の電卓では物足りないこともあるだろう。

そういう時には、ぜひ専用電卓を探してみよう。今回はその中から2つ、日常に便利そうなアプリを紹介する。

一般的な電卓アプリでは面倒なことを専用アプリにまかせよう

新税率と税抜き表示に対応する「消費税8%電卓」

今もっとも身近で、日々繰り返す計算といったら消費税計算だろう。5%から8%に引き上げられたが、近く10%になることがわかっているせいか、税抜き表示にしている店も多い。もちろん、税込み表示の店もある。税抜き表示だけだと実際に支払う金額がいくらになるのかわかりづらい。また税込み表示と税抜き表示の店だと価格比較などもしづらい。

もちろん、8%を乗せたり引いたりという計算は簡単にできる。しかし、いちいち打ち込むのは面倒だ。一発で処理してくれるアプリ「消費税8%電卓」を使えば快適になる。

「消費税8%電卓」の使い方は非常にシンプルで、数字を打ち込むだけだ。打ち込んでいる最中から、その数値に対する税抜き/税込み/税額が瞬時に表示される。今自分が打ち込んでいるのが税抜き価格か、税込み価格かだけ把握しておけばよいわけだ。また、普通の電卓のように使うこともできる。複数価格を足して行ってもその計算式が進むごとにリアルタイムに税込み/税抜き/税額がわかる。

税込み部分については、単純に打ち込んだ数値、または計算結果だから、消費税に関係のない電卓として使うことも一応可能だ。

数字を打ち込むとリアルタイムに消費税計算をしてくれる

「消費税8%電卓」
利用料金:無料
制作者:Blacksmith DoubleCircle

新税率と税抜き表示に対応する「スピード割り勘」

飲み会の会計を人数で割る、というのはスマートフォンの電卓機能がよく使われるシーンだろう。しかし単純に合計金額を人数で割ればよいというならば簡単だが、複雑な割り振りをしたいこともある。男性と女性で負担を変更したい、酒を飲まない人の負担は軽くしたい、車を出してくれる人の分は少なくしたい、というような場合だ。

そうした複雑な要求に応えてくれるのが「スピード割り勘」だ。会計金額を入力した後、参加人数を入力する。単純割の時には+-ボタンで人数を指定するだけだ。この時、設定で「会費の単位」を指定しておけば端数があっても不足しないように割ってくれる。つまり、5万3,220円の時に100円単位で設定すると全体で5万3,300円が集まるように割り勘計算をしてくれるわけだ。80円は幹事のお駄賃、というイメージだろうか。

人数を指定して簡単に割り勘

どの単位までを割るか指定

参加者の属性によって分けたい時には、下のグレーになっている部分をタップして、新しい属性を追加する。アイコンの種類はいろいろあるが、自分がわかりやすいものを選べばよい。男性、女性、祝われる人、時間が短かった人、子連れ、飲まない人、車つき、役職者、といった属性のアイコンが用意されているが、ユーザーが分かるならどのアイコンを何に割り当ててもよいのだから、もっと複雑な参加者構成でも利用可能だ。同じメンバーでよく利用するならば、グループを登録したり、前回内容を記録したりといった設定を行っておくとよい。

アイコンを選択して参加者属性を登録

前回の内容を再表示する機能もある

属性ごとの金額の操作は、金額表示の下にある+-ボタンで行える。真ん中の南京錠のボタンをタップすると、指定金額で固定可能だ。たとえば車を出してくれる人は3,000円に固定したいが、一番負担の大きくなる男性参加者は5,000円で固定しておきたい、という時にはそれぞれ金額設定を行ってロックしておくと、女性や酒を飲まない人といった他の参加者の金額をうまく割り振ってくれる。

金額の再計算はリアルタイムで行われるから、この人はもっと安くてよいだろう、と操作しながら他の人が極端に高くなりすぎないように調整をしたり、といったこともしやすい。

金額操作とロックをうまく利用すると複雑な割り勘も簡単に行える

「スピード割り勘」
利用料金:無料
制作者:nekobukiya