インディゴデータは10月15日、法人向けAI社員サービス「ヒトタスAI」の提供を開始した。
同サービスは、SlackやMicrosoft Teamsなどのチャットツール上でAIを利用できる。社員は普段利用しているチャット環境から自然な言葉で業務を依頼・相談可能だという。社内資料や過去のやり取りを基にした回答のほか、AI社員のスキル共有や機密情報のマスキングなどの機能を備える。
普段のSlackやTeamsからAIに仕事を依頼
ヒトタスAIは、組織への「AI浸透」を軸に設計された法人向けサービスだ。インディゴデータは、AIツールを導入しても日常業務に定着しないことや、利用者によって活用レベルに差が生じることなどを企業の課題として挙げている。
同サービスでは、社員が日常的に使用するSlackやMicrosoft TeamsからAIを利用できる。専用のチャット画面を開く必要はなく、SlackやTeamsにAI社員を招待し、メンションを送ることで利用する仕組みだ。
「あの件、まとめておいて」といった曖昧な表現による依頼にも対応。登録した社内資料や過去のやり取りを基に依頼の意図を読み取り、出典を示しながら回答するという。利用者がプロンプトを組み立てる必要がない点も特徴としている。
AIのスキルを組織で共有、利用状況の可視化にも対応
ヒトタスAIでは、AI社員やAI社員に組み込むスキルをチームや社内で共有可能だ。熟練社員のスキルを登録してAI社員を作成することで、業務ノウハウの共有に活用できるとしている。
職種別に設計したAI社員を導入当初から配備することも可能だ。アシスタントや営業サポート、会議サポート、カスタマーサクセスなどが用意されている。自社の業務に合わせたオリジナルのAI社員も作成できる。
例えば営業サポート向けAI社員では、商談前の顧客リサーチや作戦の壁打ち、提案書のドラフト作成などを想定している。会議サポート向けでは、議事録の作成やアジェンダ作成、会議前のブリーフィングなどを担う。
また、ダッシュボードを備えており、削減時間や利用状況、コストなどを数値で可視化できるという。
個人情報や機密情報を外部AIへの送信前にマスキング
セキュリティ面では、個人情報や機密情報を外部AIへ送信する前に自動でマスキングする機能を搭載する。検知した内容のログを残す仕組みも備える。
インディゴデータは、生成AIの安全な利用には利用者のリテラシーや社内ルールの整備状況が影響すると説明している。同社はこうしたセキュリティ機能をヒトタスAIに標準で搭載することで、企業によるAI導入を支援する考えだ。
商談準備や問い合わせ対応などでの活用を想定
同社はヒトタスAIの活用例として、商社・部品メーカーにおける問い合わせ対応を挙げている。過去の対応履歴や仕様書をAI社員に読み込ませ、仕様や納期などに関する問い合わせへの一次回答を任せる使い方を想定する。人による判断が必要な案件のみを担当者が引き取る運用としている。
営業チーム向けの例では、過去の商談履歴やメールのやり取りをAI社員が参照し、商談前のブリーフィングを作成するとしている。プレスリリースでは、従来30分から1時間を要していた準備について、AI社員への依頼から数分でブリーフィングが完成する例を紹介している。
