ギル マロ・SAZO CEOの 「人生の転機」【来日と日本での起業】

当社は「越境EC」を手掛ける企業です。この領域には上場企業を含め、様々な企業が存在していますが、弊社の特徴はAI(人工知能)を活用して、海外からの複雑な購入体験を、国内ECサイトでの購入体験まで落とし込んでいることです。 このAIの活用は、これまでの不便を解消し、それを「新しい当たり前」にすることを可能にしています。例えば送料を何度も支払わなければならない、個人輸入は100%自己責任、通関の処理も煩雑というのが従来の世界でしたが、弊社のサービスでは送料を明確にし、弊社が責任を持ち、通関の処理も自動化していることが、新しい部分だと思います。

 これによって買う方も売る方も利便性の高い世界を実現しています。この仕組みは弊社が世界で初めて実現したものです。他社が追随しようとしているという話は聞きますが、先行しているという利点はありますし、精度も高いと自負しています。

 そんな私の転機は来日と、日本での起業です。私は韓国で生まれ育ち、国費留学生として日本の名古屋工業大学に来ました。しかも、この留学は偶然に近い形で決まったこともあり、日本語を話すことができない状態で来日したのです。

 起業を考えたのは大学の「起業部」での活動がきっかけでした。越境ECに注目したのは、私自身の体験からです。韓国での高校時代、外出禁止の厳しい学校だったのですが、音楽を聴くことだけが許されていました。そのため音楽が好きになり、オーディオ機器を海外から個人輸入して揃えたりしていましたが、その際に不便さを感じたことで、これを解消できるサービスを実現できないかと考えたのです。

 実際の起業にあたっては資金やビザの問題などハードルがありましたが、学校の先生や愛知県や名古屋市の職員の方々など、周りの方々の支援で乗り越えることができました。

 日本で起業したのは、大学のご縁ももちろんですが、世界でもトップクラスのIP(知的財産)の強さからです。日本のアニメなどエンターテインメントは世界中の人から愛されています。韓国もK―POPなど音楽面で強く、日本、韓国に足場を持って事業ができることにメリットを感じています。

 SAZOは、AI、テクノロジーの力で海外からの購入体験をより簡単で魅力的なものに進化させていきます。

「欲しいのに購入が面倒」という課題を解消するため、AIエージェントによる購入の実現や、大手プラットフォーマーとの連携を推進し、既存の強みにとどまらず、買い物体験そのものを更新していきます。

創業2周年パーティでの集合写真