Windows Centralは3月21日(現地時間)、「Internal push to end Windows 11's Microsoft Account rule|Windows Central」において、Windows 11のセットアップ要件からMicrosoftアカウントが撤廃される可能性を伝えた。
これはMicrosoft社内で協議中の案件とみられ公式の計画は示されていないが、技術スタッフの1人が撤廃に向けた対応を示唆したという。
Windows 11はセットアップ時にMicrosoftアカウントが必須
Windows 11の最小システム要件には、「個人向けWindows 11 ProとWindows 11 Homeは、初期設定時にインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要です」との記述がある。実際にセットアップを行うとMicrosoftアカウントが要求され、従来のWindowsで標準だったローカルアカウントの選択肢が失われている。
この要件は技術的に回避できない仕組みではなく、戦略上の要件に該当し、システムとしては現在もローカルアカウントをサポートしている。しかしながら、Microsoftは一部の機能の利用にMicrosoftアカウントが必要と説明し、その正当性を主張している。
Microsoftがアカウント登録を求める背景とは
Windowsのセットアップ時にMicrosoftアカウントを登録すると、デバイスを含めた製品情報がアカウントにひも付けされる。製品の不正利用を防止する側面に加え、パーソナライズされた広告の提供など販路の拡大につながることから、Microsoftにとってアカウントの登録は積極的な推進理由になる。
Microsoftアカウント必須化に対するユーザーの懸念
ユーザーも製品管理が容易になるメリットがある一方、Microsoftによる個人情報の収集というデメリットが懸念される。Microsoftのプライバシー保護がどこまで期待できるか定かでないが、提供しないことに越したことはない。
このような懸念を重視するユーザーで、Microsoftアカウントを利用しない、または限定的な利用に限る場合は、ローカルアカウントの使用が最適となる。そのため、一部ユーザーの間で長らくローカルアカウントの復活が望まれていた。
Microsoft技術スタッフが「必須撤廃」を示唆
こうした中、Microsoft内部から変化を示唆する発言が出てきた。今回Microsoftの技術スタッフがXに投稿した次の発言に期待が集まった。この投稿はMicrosoftアカウントの要件緩和に対する回答とされる。
「あぁ、私もそれが嫌いだ。今、対応中だ」
この発言は協議中とも取り組み中とも捉えることができる。どちらを意味した発言かは不明だが、少なくとも一部技術スタッフもローカルアカウントの復活を望んでいることは確かだ。経営幹部の考えは定かでないが、ユーザーからの要望が高まれば、要件を緩和する可能性がある。

