米オラクルは現地時間3月17日、プログラミング言語「Java」の最新バージョン「Java 26」のリリースを発表した。新バージョンでは、AI統合、暗号化機能の強化、ガベージコレクションの改善とネットワーク・通信機能の強化、HotSpot VMの起動高速化が図られた他、開発を効率化する「Java Verified Portfolio(JVP)」も提供される。
AI機能と暗号化機能、ガベージコレクションの最適化、Java関連ツール群「JVP」など多くの機能が強化された「Java 26」
「Java 26(Oracle JDK 26)」では、注目のAIを利用しやすくするためのAPI拡充、パフォーマンス面ではガベージコレクションの最適化による機能向上、ネットワーク面ではHTTP/3に対応、セキュリティ面では暗号化機能の強化、アプリケーションの起動を更に高速化するHotSpot VMなど多くの改善点が見られる。
AI機能強化
・JEP 530
すべてのパターンコンテキストでプリミティブ型を許可することで、instanceof、switchの使用時のパターンマッチング機能を強化し、AI推論を統合したアプリケーションの開発を効率化。
ガベージコレクションの改善によるパフォーマンスの向上
・JEP 522
メモリー効率の改善により、アプリケーションとガベージ・コレクタのスレッド間同期を削減し、G1ガベージ・コレクタのスループットが向上。
・JEP 516
Project Leydenによって導入されたAOT(Ahead-of-Time)キャッシュとスムーズに連携できるようになり、HotSpot Java仮想マシンの起動時間とウォームアップ時間が大幅に短縮。
HTTP/3プロトコル対応によるネットワーク機能の向上と暗号化によるセキュリティ強化
・JEP 517
HTTP/3プロトコルをサポートするHTTPクライアントAPIに更新、最小限のコード変更でライブラリやアプリケーションをHTTP/3サーバーと連携可能に。
・JEP 524
PEM(Privacy-Enhanced Mail)形式の暗号化オブジェクトのエンコードAPIを導入し、暗号のエンコードとデコードを容易化し、開発者の生産性向上とセキュリティを強化。
開発を効率化するJava Verified Portfolio(JVP)
「Java 26」では、開発者をサポートするため同社が厳選したJava関連ツール、ライブラリ、フレームワーク、サービスをまとめたポートフォリオ「Java Verified Portfolio(JVP)」を提供。JavaベースのUIフレームワークである「JavaFX」やマイクロサービスを構築・実行するオープンソースのクラウドネイティブJavaフレームワーク「Helidon」の商用サポートなどが利用できる。「JavaFX」は商用サポートとして JVPの一部として再導入されることになった。
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Oracle Java Verified Portfolio(公式Webサイト)
「Helidon」では、Java開発者がAIアプリケーションを開発を容易にする「Helidon AI」を提供、AI開発を効率化する。
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Helidon(公式Webサイト)
「Java 26」は非LTS版となる。機能の詳細については、「Java 26に関する技術ブログ」(https://blogs.oracle.com/java/the-arrival-of-java-26)で確認できる。
