小さな規模では、芳しく効果が上がらないアイデアでも大規模な企業で構築するアプリのアイデアが優れていれば、効果はそれだけ大きくなる。スケールのメリットだ。清水建設は、工事現場で発生する再利用可能な備品などの余剰品を物流センターで引き取り保管し、社内で共有し再利用するフレームワークを10年以上にわたり継続している。物流センターでは、PDFで情報を整理し社内ポータルで告知することで必要な現場から注文をうけるという仕組み。

この物流センターで行っていた役割を社内アプリで置き換える。すると、図のように余剰品情報の社内ポータルへの掲出フローがなくなるばかりか、直接ニーズのある人に送るため発送フローがひとつ無くなり、コストも半減する。

  • アプリによるフローの前後(同社資料より)

    アプリによるフローの前後(同社資料より)

6月から首都圏、9月からは全社を対象に展開する予定の社内アプリ「ReuseLink」に登録されるアイテムはユニフォーム・安全用品やファイル、現場用品、事務用品、日用品から家電用品まで400種類にものぼる。全社展開による試算では年間約3千万円のメリットが得られるとしている。