【 ZAIKAI TOP FILE 】アールエヌティーホテルズ社長・本山浩平「人による ホスピタリティや 食を強みに 新ブランド展開へ」

全国43の「リッチモンドホテル」を運営するロイヤルホールディングス(HD)のグループ会社。「どんな人でもどこでも安心・満足するホテルブランドとして定着している」。

 国内のビジネス客をターゲットに出発したが、今は旺盛なインバウンドが87.9%という稼働率につながる。「拠点によってインバウンド・ビジネス・レジャー用途に仕様を分けていく」と、これまでの画一的なホテルの仕様からの転換を進めている。

 象徴的な事例が東京・浅草の「リッチモンドホテル浅草」。昨年12月に全館をリニューアル。インバウンドが全体の7~8割を占める状況に変化したことを受け、あえて2室を1室につないで複数利用を可能に。また、日本の美意識と北欧の機能性を融合させたスタイルを採用した。

 グループ内に「ロイヤルホスト」などの外食事業や空港・高速道路内のレストランなどを運営するコントラクト事業があることで、「人によるホスピタリティや食は創業以来、グループで培ってきたベース」と語る。

 2025年12月期の売上高は414億円とロイヤルHD(同1654億円)のうちの25%を占めるが、事業セグメント(除く全社部門)における経常利益では約5割強を占める成長の柱だ。今後も出店を続けるが、ブランドの幅を広げていく方針だ。

 昨年、双日などと協業した宿泊レジャー型ホテル「THE BASEMENT」を大阪本町に開業。タイのマイナー・ホテルズと合弁会社を設立し、30年には長野の軽井沢で初のラグジュアリーホテルを展開する。

 業界課題の人手不足には「おもてなしにつながらない間接業務はシステムに移行するが、お客様に何をして差し上げたいかを考え、それができる環境は維持していきたい」と話す。

 海外留学からの帰国後にアルバイトでホテル業界へ。07年には最年少支配人に。現場で働くクルー(アルバイト)などのスタッフが主体となって改善を提案する「CS向上委員会」の設置にも尽力した。

 休日は犬の散歩をしながら「定点観測する」ことが日課だ。

profile

もとやま・こうへい 1978年福岡県生まれ。海外留学を経て2003年ダイワロイヤル入社。06年アールエヌティーホテルズ入社、07年リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉 支配人、10年同ホテル長崎思案橋 支配人、16年ロイヤルホールディングス財務企画部、20年アールエヌティーホテルズ経営企画課室長などを経て、21年から現職。26年3月26日からロイヤルホールディングス執行役員。

【青春座談会】 我らが母校・済々黌高等学校(熊本県)高校時代の思い出を今一度