Microsoftは3月17日、Copilot AIの組織体制を再編すると発表した。CEOのSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏とMicrosoft AI CEO Mustafa Suleyman(ムスタファ・スレイマン)氏が社内向けメモで明らかにした。

2月時点のCopilotのデイリーアクティブユーザーは600万人

新体制では、Jacob Andreou氏がEVP(エグゼクティブバイスプレジデント) Copilotとして、コンシューマーおよび商用のCopilotエクスペリエンス全体を統括する。Andreou氏はナデラ氏の直属となる。Microsoft AIでCVP(コーポレートバイスプレジデント)、プロダクト&グロースを務めてきたAndreou氏は、以前はSnapのSVPとして成長を支えてきた人物だ。

今回の統合により、Copilotはコンシューマーと商用を横断する一体的な組織として再編し、Copilotエクスペリエンス、Copilotプラットフォーム、Microsoft 365アプリ、AIモデルという4つの柱のもとで運営される。

Ryan Roslansky氏、Perry Clarke氏、Charles Lamanna氏がM365アプリとCopilotプラットフォームを担い、Andreou氏、Roslansky氏、Lamanna氏、Clarke氏、Suleyman氏の5人でCopilotリーダーシップチームを構成する。

スレイマン氏は、DeepMind Inflection AIの共同創業者としてAI界で著名な人物で、2024年3月にマイクロソフトに加わった。以来、Copilotを率いてきたが、新しい体制ではAIモデル開発、とりわけスーパーインテリジェンスの実現に注力する。

また、同氏は「今後5年間でMicrosoftのために世界水準のモデルを提供することに全エネルギーを注ぐ」と述べ、エンタープライズ向けのモデルラインナップ構築やAIワークロードのCOGS(売上原価)削減を主要目標に挙げた。

CNBCによると、2月時点のCopilotの日次アクティブユーザーは600万人にとどまり、ChatGPTの4億4000万人、GeminiやClaudeにも大きく水をあけられている状況だ。今回の体制刷新には、競争が激化するAIアシスタント市場での巻き返し、モデル開発力の抜本的な強化などの狙いがある。