レバレジーズは3月10日、AIを活用した人材マネジメントSaaSプロダクト「NALYSYS(ナリシス)」の機能「NALYSYS モチベーション管理」について、医療機関として初の導入事例を公開した。埼玉県の二次救急指定病院「上尾中央総合病院」への導入事例で、新人看護師のモチベーションや日々のコンディションを継続的に可視化し、退職兆候の早期検知に活用されているという。

  • NALYSYS モチベーション管理を導入した上尾中央総合病院の関係者(出典:レバレジーズ)

    上尾中央総合病院の関係者(出典:レバレジーズ)

「NALYSYS モチベーション管理」は、性格・モチベーション・行動データを活用し、離職につながる課題の可視化・検知・特定・改善を一気通貫で支援するプラットフォーム。サーベイ・1on1・AIコーチなどの機能をワンプラットフォームで提供する。

グループ会社のレバウェルが運営する看護転職サービス「レバウェル看護」の調査によると、看護師の5人に1人が「入職後1年以内に退職を検討した経験がある」と回答。退職の実態理由と職場に伝えた理由との間に乖離があることも示されており、聞き取りだけでは根本的な要因を把握しにくい状況が指摘されるなど、看護師の定着は業界全体の課題となっている。

上尾中央総合病院では従来、所属長による面談などを中心に職員の状況を把握していたが、主観的評価に依存しやすく、客観的データに基づくフォロー体制の強化が課題となっていた。特に精神的負荷が高まりやすい入職1年目の看護師に対して早期にSOSを検知し、「望まぬ退職」を未然に防ぐことを目的に同システムを採用した。

導入後は、悩みが深刻化する前の段階で看護師に接点を持てるようになり、「モヤモヤするから話したい」といった早期面談が増加。離職防止や定着支援において成果が現れているとしている。

同院キャリア支援看護科&新人看護職員教育担当者の看護係長、ホングラ留美氏は「以前は悩みが深くなってしまっている状態で面談に来るケースが多かったのですが、今はそのずっと前の段階で接点を持てるようになり、『モヤモヤするから話したい』といった面談が増えました。"SOSを逃さなくなった"ことは大きな変化です。」とコメントしている。